そろそろ三月雛の月
晴天率を誇る冬の軽井沢だが、最近少々苦戦中。
それでも木の氷飾りは融け、地面の雪も消えつつあるし、池の氷も張っていないのに、太陽が出ないせいか気温は上がらず、寒々しい灰色の景色があたりに広がっている。山も何日もみていない。
その上先週末に店の階段で転び膝頭をしこたま打ち、その打撲の余波が体中に広がって、わが気分もまた灰色なり。ラジオで鬱に大きく影響を与える「セレトニン?」分泌が青空と関係があると聴き、なるほど自らの太陽信仰の裏付けが取れたと納得する。太陽よりむしろ「青」に元気付けられていたらしい。こうなったら、雲の上に伸びをしたつもりにでもなって、そこにある青い空をイメージするか。
- 作者: 石井桃子,朝倉摂
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1963/12/01
- メディア: 単行本
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この本は現在流通しているもの(写真右)はもう箱には入っていないが、以前は箱に入っており、箱の絵は表紙の絵の逆版だった(写真中上)。私が個人的に持っている初版本はすでにカバーもなく箱もなく裸本なのだが、今の装丁と違って、赤に銀がまぶしてあるちょっと変ったクロス貼りになっている。(写真左はし)
姉妹もいなかったし、この本のせいだかどうだか、私にとってひな祭りはささやかな祭りであり、大げさにお祝いした記憶がほとんど無い。よし子のお母さんがこだわった一刀彫の雛人形にいまだに惹かれている。