otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

猫だのみ

otobokecat2009-03-08

■白く静かな昨日の浅間山→ 
日本は年度の切り替えが四月一日なので、一年中で三月ほど落ち着きの無い月は他に無いのではなかろうか。学校、職場の人間模様もがらりと変る。おまけに気候も安定しないし、本州以北では大体春らしい景色がみるみるうちにほどけてくるし、そんな中ここ追分は日本一落ち着きのあるところと言える。ぴくりともせずに静まりかえっている。四月下旬からはじまる半年のオン・シーズンのまえの、嵐の前の静けさとでも言おうか。勿論人の目に付かないところでは、いろいろ始まっているにちがいない。心なしか野鳥の声が変わったようだし、陽射しの強さに土が反応しているようでもあるが、一喜一憂するにはまだ早い。
◆ネタに困ったときは猫頼み。日向と薪ストーブのダブル効果でご機嫌なり。
 
 ちょいと失礼
ま、あと一ヶ月は辛抱の日々だわとのこと。

このささやかな二日間で加藤周一氏の新しく文庫化された本三冊が売れた。
『高原好日』(ちくま文庫
『私にとっての二〇世紀―最後のメッセージ 』(岩波現代文庫)
『高原好日』はここで売らなくて何処で売るといった本であり、『私にとっての〜』はこういう時だからこそ求められている本と言ってもいい。タイムリーな文庫化といえる。
仕入れてこんなにすぐ売れた新刊本は珍しい。明日在庫を補充しなくては。
高原好日―20世紀の思い出から (ちくま文庫)高原好日―20世紀の思い出から
私にとっての二〇世紀―付 最後のメッセージ (岩波現代文庫)

水村氏も追分人私小説 from left to right (新潮文庫)