ブルー・トレインに乗って〔彼岸〕

信濃追分には様々な方面で活躍している方がたが住んでおられる。鉄道写真家真島満秀氏もまた追分人のひとりで、いつかお目にかかれるのを楽しみにしていたのだが、ご病気で急逝されたとのこと。折りしも惜しまれつつ廃止となり、ラストランとなったばかりのブルー・トレインに乗って旅立たれたかのような、そんなお別れとなってとても残念です。
鉄道雑誌のグラビアや鉄道本で活躍されていたが、『鉄道記』は『『今森光彦 昆虫記』『 平野伸明 野鳥記』などと同じ児童対象の福音館の大型の写真記シリーズのなかの一冊で、鉄道の写真が素晴らしいだけでなく、背景の四季折々の「日本」の風景が美しく、また鉄道に関わる人々の姿も活き活きと映し出されている点で素晴らしい一冊。

『鉄道記』真島満秀著
大型本: 328ページ 出版社: 福音館書店　発売日： 2002/7/4

享年63歳。心よりご冥福をお祈り申し上げます。