otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

地上の蒼い星

otobokecat2009-05-10

例年、まだ林が明るい頃にぱっちりとフデリンドウが花開く。この言うにいわれぬ花の色が好きで、此花に会うのを楽しみにしているのだが、今年はタチツボスミレが咲き、サクラソウが咲き、タンポポが綿毛になってもまだフデリンドウには会えなかったので、もしや今年は咲かないのかと思っていたが、本日いっせいに開花した。
 
それにしても今日は予報どおり強烈に暑い日で、朝から気温はぐんぐん上がり25℃もあった。開花のタイミングを逸していたフデリンドウが慌てて咲いたという感じになった。山荘の周りでは昨日まで一つも咲いていなかったのに、今朝は示し合わせたようにいっせいに開花して、不思議不思議。とにもかくにも今年もこの青に会えて嬉しい。午前中はカメラを抱えて林にうずくまっていた。

本日は玄関ドアを開け放っての開店。今日も懐かしいお顔を拝見できた。

早帰りで坂道を登っていたら、路肩にオドリコソウの白い蕾が覗いていた。一日で蕾が膨らんだように思う。一面のムラサキケマンの花畑を見たり、ひっそり咲くヤマブキを愛でながら坂を上りきり、そこから登山道へはいり少し歩いてみたら、濃い紫のスミレが咲いていた。1000m林道より下ではこの紫のスミレは滅多に見かけない。
目を上げると暮れていく山肌が若干紫がかっていて、紫は浅間山に合うなと。