otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

マムシちがい

otobokecat2009-06-05

■ウグイスカグラに赤い実が付いています。→
来る日曜日には、高尾さんといく「軽井沢・散策」の「第一回追分を歩くの巻」があります。今朝はその下見に行ってきました。あいにくの霧雨であんなにうるさかったハルゼミも今日は気温も低めでうんともすんとも言ってませんでしたが、フード付きのジャンパーを羽織って歩くにはちょうどいい気温で、まるでイギリスの田舎を歩いているかのように、水の滴る名実ともにみずみずしい緑に包まれて歩きましたが、霧雨の散歩もわるくありません。キビタキ、ウグイス、カッコウコゲラの声もよく聞こえました。残念といえば蝶に会えなかったことぐらいです。当日もザンザン降りでなければ、決行です。
日曜日に参加されれば、すぐ伝わると思いますが、高尾さんの自然と付き合う姿勢はとてもリラックスしておられて、肩肘張らずにどなたにも楽しんで頂くことができる散策になると思います。一見花の少ない時期ですが、よ〜く見ると割と目立たない花がいろいろ咲いています。葉の色と似たような薄緑色の小さな花だったり・・・ゴミシ・マユミ・ツリバナ、葉っぱの一部のような花だったり(マムシグサ)。花が高木の高いところにあって、下から覗いても見えなかったりしますが、まるで小雪が降ったように地面に花びらが沢山落ちていたのはミズキでした。以前から気になっていた白い花はサワフタギだということがわかりました。高木も低木もうっそうとおい茂り、もはや地表には日がささなくなっています。タンポポタチツボスミレ・カキドオシなど背の低い花はいつの間にか姿を消していました。そこに、マイヅルソウ、オドリコソウなどが静かに、時にびっくりするぐらい群生していたりします。
花粉に水が付くと腐るため、雨の中で天に向かって花は開かないと聞いたことがありますが、そういえば下を向いている花や木の葉の下に咲く花などが今の時期多いように思います。

今日林の中でよく見かけたのはマムシクサの仲間。「カルイザワテンナンショウ軽井沢天南星」が「軽井沢」を冠した花としてありますが、これもその数多い仲間のひとつです。名前で随分イメージが違いますね。うろこ模様の幹、およそ花らしくない、虫取り草のようなふたのついた筒状の花の形といい、白、薄緑、紫の縞という地味な色といい、可愛さはない花ですが、日差しの少ないこの時期に林でこの花に遭遇すると、その妖しさには少し惹かれるものがあります。
■詳しい名前はわかりませんが、マムシ草の仲間のようです。→

このところ雨がちなのでついつい歩く回数も減っており、間隔が開けて歩くと、あたりの様子が一変していたり、花の盛りがあっという間に終わっていたりして、その変化の早さに驚かされます。
庭の雑草も然り、ヨモギやハルジオンなどがぐいぐい成長し、1m近くなり生い茂るという言葉がぴったりになってきました。雨上がりの土が軟らかいうちにと、一回二十本ほど草引きをしていますが、端からどんどん成長していき、いたちごっこという感じです。