otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

短い夏へむけて

otobokecat2009-07-06

今週は梅雨らしい空模様の日が続きそうですが、とりあえず先週末は好天に終わり、ほっとしたような静かな里の月曜日。しかも我々にとっても東京にも松本にも出かけない久々の静かな月曜日で、午前中ぐらいはのんびりするかと思っていたら、修理に出していた冷蔵庫が届くという電話が入り、朝食も早々に店へ下りていく羽目に。あたふたと下りていったら、すでに電気屋さんは見えていました。無事もとの位置に運び込み、コンセントをさしてみると、一気に冷気が庫内に漂い始め、こりゃ直っていますと即にわかりました。冷えないなぁ〜と呑気なことを言っておられたのは、まあここだけでしょうね。電気屋さんもこの時期だからこそ、一刻も早く直そうと気張ってくださったのかもしれません。有難うございました。
追分は日中でも20度前後の気温です。夏場のみブックカフェで冷たい飲み物:今年も林檎ジュース、冷たいコーヒーを準備する予定ですが、今年はジンジャーエール(辛め)も置ければいいなと。実際は冷たいものの需要があるのは、せいぜい二ヶ月というところです。
ちなみに当店にはエアー・コンディショナーは設置されていません。卓上の団扇をどうぞ!
昨日、馬子唄道中(7/26)に向けての準備の一環として、提灯をさげる竿が道端に次々と立てられ始めました。(係りの方ご苦労様です。)今日、発送の本を持って郵便局へ行ったら、しなの鉄道信濃追分駅にはすでにずらっと提灯が下がっていました。白地に黒字で「馬子唄道中」と書かれてあるなかなか粋な提灯です。柳屋の建物にはなかなかよく似合うのです。
■←暗くてよく見えませんね。また撮って来ます。

ベランダで本を読んだりしていたら、雨が小止みになると林に鳥の声が響き渡ります。甲高いヒヨドリだったり、よく通るキビタキだったり、一筆啓上…はホオジロ。ウグイスもまだまだよく鳴きます。そしてはたと気が付けば、いつの間にかエゾハルゼミの声はもう聞こえなくなっていました。いつから聞こえなくなっていたんだろう?笑われそうな話ですが、季節の遅い追分もさすがにもはや「ハル」ではなくなっていたのです。鳥の声の合間に、虫の音も聞こえるようになりました。追分の短い夏がついに始まりました。
後藤明生『夢と夢の間』の第七章「夏草や」のところに夏の二ヶ月を軽井沢で過ごす教授の話が出てきます。追分の夏は、大学の先生の休みの期間とほぼ合致しているみたいです。こどもたちの学校が夏休みに入る前に、一人で先に追分の山小屋にやってくる山川先生のような大学の先生方が、そろそろこの村に見える時期となりました。今年はどんな夏になるのでしょうか。

加山又造の表紙が夏らしいです。