otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

匂う花と青い実と

otobokecat2009-07-07

■→芳しきスイカヅラの花もそろそろおしまい。
白い空ですが草葉の表面は乾いています。空気は湿っていて湿度は80%ありますが、それでも雨さえ降っていなければ、葉や枝の表面がしっとり濡れるということは無いのです。人間界ではガラスやコンクリートが結露するということが発生しますが、自然界には結露のようなものとしては霧や夜露があるものの、いくら湿度が高くても結露とまではいかず、雨はやっぱり天から降ってくるものです。

今の林は一見花も少ないし、葉も茂り茫々たる面白みの無い状況です。蛇イチゴやウグイスカグラの真っ赤な実が、緑一色の中で赤く妖しく光っています。
よく見るといろいろあります。ツリバナや、マユミには青い実がぶら下がっているし、サンショウにも実が沢山付いています。みんな緑色なのでつい見落としてしまいます。
  

キノコもあちこちからにょきにょきと生えています。秋よりも落ち葉が無いので見つけやすいかもしれませんが、でも食べられるキノコはあまり無いようですが、園芸教室のお陰で、キノコやミミズがうろうろしている土を「元気な土」と思えるようになってきました。湿度といい、温度といいキノコには最適な環境の日々です。
今の林の特徴はなんといってもこの匂い。湿った空気の中に充満している良いとも臭いとも表現できない―まさしくなんともいえない匂いです(笑)。匂いの源は栗の木。そうこれは栗の花の匂いです。見上げると噴水が吹き出たように花が咲いています。花粉も黄な粉のようで、そのうちこのひげのような花が茶色くなり散ると当たり一面毛虫がいるように見えます。あれだけ立派な実を結実させるだけに、その生き様もなかなか派手な栗の木です。
 

ハルゼミの鳴かなくなった林に耳を澄ましてみると、けたたましい鳥の声の後ろに、ジーーーとかすかに夏の蝉の声がしています。やがて草刈の音があちこちで唸り始めて、蝉の声は掻き消えてしまいました。初夏のの草は勢いがよく、刈ってもすぐに伸びるので、別荘客が来軽する直前に清掃が入るのです。草刈の音は今から八月上旬までの風物詩です。旧油屋旅館の前庭も馬子唄道中の休憩地点となる関係でだと思いますが、ここ数日作業が入ってすっかりきれいになり、となりの当店の手入れの悪さが目立ってしまっています。
夏本番を前に準備に余念の無い高原の朝ですが、幸い今日は閉店日。久々にベランダで蚊取り線香でもたいて、食事をしようかと思います。7月23日からの無休営業前の束の間の静かな時間です。
22日は皆既(部分)日食を観察に、野辺山の国立天文台の天文イベントに申し込んでいたのですが、「抽選ハズレ」のお知らせ葉書が今日戻ってきました。当選倍率は10倍以上あったようです。残念!