西風で第三楽章へ
■→からすのお土産?ススキの穂も出てきました。
今日は珍しく西から風が吹き込んで、カーテンを膨らましていました。店には西側のみカーテンがついているのです。カーテンが膨らむと言うことは、西風が吹いたと言うことなのです。
絵葉書などでは浅間山の煙は大体東にたなびいているのですが、つまり浅間の山頂は西風が吹くことが多いと言うわけですが、一方山麓ではたいてい東から風が吹き、雨も吹き込みます。風が上空から旋回して下りてきているのではないでしょうか。今日のような西風は、いつもとちょっと違った風のように感じます。季節の扉を開けていった風かもしれません。
昨日よりは来店者は多かったもの、売り上げは最盛期の三分の一ぐらい、静かな一日でした。いつも混雑のささくらさん【蕎麦や】でさえ、駐車場は空いていました。地元の小学校はもう二学期が始まっていますし、追分の夏は第三楽章へ入ってきたというところでしょうか?西風が運んできたとは言いませんが、ここ数日で明らかに客層が変ってきたのは事実です。大学の関係者風の方も増えました。ブック・カフェの利用もお盆の頃より増えています。
そんな静かな店に珍客あり。カウンターの上を足早に横ぎる緑の御仁!どうか糞はしないでくださいよ。
山荘の入り口にはミズヒキソウの葉をばりばり食べる毛むくじゃらな奴が滞在中。ミズヒキソウがはびこっているので食べてもらっていますが、それにしても立派な毛並みです。蝶や蛾になるときに脱ぎ捨てていくのはもったいないぐらい。この毛がいやで鳥はこの手の毛虫は食べないとか。この毛皮がちゃんと身を守っているのです。
■日に日にでかくなる黒い奴
夕方になるとお盆のころぽつりぽつりと点いていた灯かりが、いつの間にか点かなくなって、わが山荘の周りには闇が広がっていることに気が付きます。そのせいか羽虫やアブや蚋が部屋の中に進入します。そして夜空にこおろぎの声が響き渡る頃ともなりました。追分村は再び虫の王国に戻ろうとしています。
■夕陽の中のクサフジとセセリ
夜半、林の中を雨交じりの風が吹き抜けて、闇がざわざわ、ばさばさとしています。燈火の下で身づくろいをしていた猫が、ふと顔を上げて風の匂いを嗅いでいます。一夜明けたら、あたりの色が少し変わっているかも知れません。
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