otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

野良○○○○が転がる庭

otobokecat2009-09-28

ようやく霧がまき、小雨が降り空気に湿度が戻りました。そうそうこれが最近ご無沙汰だった「湿気」です。落ち葉もしっとり湿っています。あるとうっとうしいが、ないとちょっと物足りない?湿気です。台風も秋雨前線も停滞しない不思議な9月もそろそろ終わろうとしています。
木の実が色づき、どんぐりが降り栗がはじけて、秋たけなわ。
ふと見るとなんとベランダの付近にかぼちゃが転がっているではありませんか。生ごみを穴に落ち葉にすきこんで捨てていたら、そこからかぼちゃらしきツル植物が生えてきて、どんどん伸びて大きな葉を付けながら大蛇のごとく地面を這い回り、黄色い大きな花をいくつも咲かせました。苗を買ってきたわけではないので、さらに実までとはまったく期待はしていなかったのです。花だけでもたいそう立派な花で、「ごみためから花」と大いに感謝しつつ楽しみました。野菜の花はとてもきれい。でもしばらくして日照り続きのためか、花も終わり葉が次々と枯れていったので、最近は関心もなくなって見ることもなかったのです。
山椒の実が赤く色づき、それを近くで見ようとテラスから出てみたら、ごろんと青緑のかぼちゃが転がっているのです。成熟不良で膨らみきっておらず、形はずんぐりのかぼちゃというよりか、ラグビーボールのような感じです。果たしてこれから膨れるのか。ここまでなのか。この後どうなっていくのでしょうか?何も世話もしなかったのに、ここまで育ってくれたことにただただ感謝です。このかぼちゃは大地が母親。放任してもここまで育つのだと感激しています。おそらく収穫できずにこのまま冬になりそうです。もったいないと言うよりも、どの時点で収穫すればいいかがわからないから。
このまま完熟すれば、また来年も出てくるのかな?と、いやいや二兎を追うもの三兎を得ずですね。野良かぼちゃが転がる庭ってそうはないですよ。当分転がっていてもらって、食べる分は買っています。

■今後が気になる野良かぼちゃ
  
■見事な花と、這い回る蔓(7月下旬から八月中旬頃)

今日は久々の閉店日。しかも今日は東京古書会館で中央市がないので、上京しない月曜日です。先週も連休中だったので上京せず。秋は連休が多く、今後も月二回の上京がせいぜいと言うところでしょうか。
月曜日は実は入金が多いので、発送が忙しい日でもあります。いつもは発送を火曜までお待ちいただくことになりますが、今日はせっせと発送業務をしました。三時半〈これがここのデッドライン)に駅前の郵便局に持ち込んだ後、私はそのまましなの鉄道で軽井沢へ出て、九月三十日まで開催のりんどう林蔵さんの油絵の個展を拝見しに旧軽井沢へ出かけてきました。
キャンバス製作から自分でこなされるりんどうさん。二色相並置という描写により、追分の風景がキャンバスの中にぎゅっと詰まっています。青と緑と茶と白がダイナミックに使われていました。自然の風景を抽象的に描くと言うのは珍しいのではないでしょうか?自然の持つパワーがこめられていると思いました。
抽象画は風景、静物画のような具象性はなく一見とっつきにくいけれど、見る側がいろいろに想像できる可能性というか面白みがあると、この年になって思えるようになってきました。特にそこに描かれている空気を知る私には、とても身近に感じることができた抽象画でした。あと二日。お近くの方、是非。
  
   ■りんどうさんの葉書と栗と行く場所のない金魚

りんどう林蔵個展ー信濃追分の木と道と空とー
日時: 2009年9月18日〜30日  10:00−18:00
場所: 旧軽井沢ロータリー前 酢重正之商店2F 酢重ギャラリー