otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

白は危険。

otobokecat2009-09-29

■黄色い葉は憎きウルシ。

番頭氏も書いているように、今日は霧時々雨、いつもよりも濃い霧だった〈写真はまだ明るい時点のもの)。軽井沢町は昔から霧が良く発生する土地で特に碓氷峠に近い旧軽井沢軽井沢駅あたりは、とくによく霧がまく。峠の急激な標高差によって霧が作られるのだろう。一番西に当たる追分にも東から霧が流れてくるのだが、ひとたび停滞し始めるとどんどん濃くなり、今日は信号も見にくいほどだった。霧もうっすらあると落ち着いたいい雰囲気だが、濃くなると結構怖い。以前箱根あたりで車に乗っているとき、前を走る車のテールランプも見づらかったことがある。車はもうのろのろ運転だった。白線も見えないから、のろのろいくしかない。
私が小さい頃の高原の霧は、もっと濃かったように記憶している。手を伸ばして、自分の指先も少しうっすら見えると言うことが何回かあったと記憶している。ものすごく怖かった。最近はそこまでひどいことは滅多にない。
上信越道の横川SAから佐久までは霧の発生が多く、霧が発生すると制限速度が遅くの設定となり、霧用の黄色い照明が道の両脇に2m間隔ぐらいに点灯して、黄色いストライプの中をゆっくり走ることになる。その灯りが霧に拡散して、夜など一帯が独特の世界になる。
わが車は軽井沢で乗ることを前提に購入したので、最初から黄色いフォグランプを前面のバンパーのあたりに搭載している。めったに使わないけれど、今日は日中も使用した。霧の中ではこの「黄色」い光だけが頼りとなる。
白といえば、吹雪のときや、雪の降った後に霧がまいた時などの「白い世界」は、きれいを通り越して怖い。方向感覚がなくなり、動けなくなる。目が開いているのに何も見えていないのと同じ状態になる。人間には超音波など使えないので、日頃は主に視覚から得た情報で判断して動いていることがよくわかる。鳥はどうなのかな。もちろん雲の中でも飛べるんだろうから、凄いな。
■2008年春の霧の日
霧といえば絵本作家ブルーノ・ムナーリ『きりのなかのサーカス』は“デザインの魔術師”との異名を誇る彼の代表的名作。霧に包まれた幻想的な風景がトレーシングペーパーの重なりで表現されている。今回谷川俊太郎による翻訳で復刊されることに。新訳版は楽しみ。霧はまさにトレーシングペーパーの霞みなり。
本日も午後は店で発送業務。その後、なかなか手がつかない二階の在庫整理を少し。前から気になっていた昭和一桁の時代の女性雑誌の附録を季節に合わせて少しずつ店頭に出していくつもり。70−80年前のものだが、大切にしまわれていたらしく保存状態がよく、経年やけもあまりない。カラーページも色鮮やか。取り上げているテーマも、広告ひとつにしても、たとえばモデルの服装が世相を反映していて興味深い。まず季節柄編み物の特集を出してみた。あまり古臭く感じられないのが不思議。時代や流行は必ず繰り返すということなんだろう。是非手にとって見てみてください。
■今日のおやつ:昨日旧軽井沢柏屋で買ってきたあんぱん 五個入りが入っているこの袋の絵もなかなかです。軽井沢駅からパンを積んだ汽車が碓氷トンネルに向かっています。軽井沢駅から旧軽井沢銀座まで歩くと、必ずこの店でアンパンを買ってしまう私。

■最近の居候:狐君がだんだん近づいてきました。家の中には入っちゃだめ!どうやら、べランダの床下に断りもなく住んでいるらしい。ラクーンを追い払わなかったということは、夜はどこか別の場所に寝泊りしているのか??顔に似合わぬ可愛い裏声攻撃に、ついベルの食べ残しをやってしまうのです。巨体:5kgはありそう。きれいに平らげてくれます。冬はどうするのかなァ…。なにしろ野良猫にはちょいときつい寒さです。野良にしてはきれいだけれど、出稼ぎ猫か。ベルは決闘の末負けたらしく、最近は威嚇もしないで、そそくさと隠れる始末・・・。