otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

薪を積む師走かな

otobokecat2009-12-25

■小学生の作ったクリスマス・アレンジメント→「あらたさん」にいただいたのでカウンターに飾りました。
池の氷が終日融けなくなりました。どうも私の筆もまだ凍っており?(おいおい)ブログ更新も一週間ぶりです。寒さにはちょっとづつ慣れてきました。昨今は零下の日が続いていて慣れっこになり、温度計のメモリが0℃より上にあるとむしろ珍しく感じたりします。なんだかんだと言っても寒さに慣れるのに一ヶ月ほどかかったことになります。

実はここの所、私は野外活動に追われています。本当はもっと早くしておくべきだったのですが、ついこの間まで二年前の台風(2007年9月)の倒木被害の副産物の薪の備蓄があったので、油断していたのですが、ついにそれを使い切ってしまいました。追分に常住して二年目の冬。毎日薪のみで暖を取るということになると、相当な量の薪が入用です。アリとキリギリスの話ではないですが、冬に突入する前に冬の間に使う薪をしっかり用意しておかないと、哀れな冬となります。
最近薪ストーブは流行っていて、薪や代用のオガライトもホームセンターや燃料店で簡単に購入することができますが、一晩で一束使ってしまうので、金額的にもさることながら、常に薪を買いに行っていなくてはなりません。トラック一杯運んでもらって薪小屋に積んでおく手配をするか、乾いた樹を手に入れて、チェーンソーで切り、さらに斧で薪割りをすると言う一大作業をするかですが、店と自宅の分を作るとなると気が遠くなる分量で、冬になった今となっては待ったなし、まず店には業者にできた薪を運んでもらうことにしました。
自宅にはよりエコ方式を選択し、知り合いの工務店さんに工事現場から出た廃木材をトン袋に入れて運んでもらい、それをのこぎりとチェーンソーでストーブに合わせてカットして薪にすることにしました。寒さがちょっと緩んだ水曜日に店に薪を運び入れた業者さんが、余った時間でカットするのを手伝ってくれるというのでお言葉に甘え、二人ががんがん切っていくので私はその下働き。カットした廃材を軒下に積む役でした。運搬作業も重労働なれど、まあ本よりも軽し。結構熱中して、日暮れまでせっせと薪運びをしました。家には薪小屋が無いので、雪や雨に濡れないように、家の北と西側家の外壁に沿って積み上げました。積み上がった薪を眺めた時の豊かな気持ち、安堵感は、暖を取るということが何より大事なこの地の冬の厳しさを物語っています。

後で店から戻った番頭氏に麦小舎さんのお二人がこの日店に見えたと聞いて、ちょっと残念に思ったことでした。薪が十分に無いと心細いなんていう話ができる人はそうはいません。案の定薪の話になって、北軽井沢は一段と寒さが厳しいとのことでした。標高もここより高いし、北斜面ですからね。
それにしてもこの真っ赤に燃えた薪の放つ樹の燃える温度の暖かさは、独特です。遠赤外線というわけですが、じんわりと染みとおってくるような暖かさです。
ストーブの場合、焚き火のような煙を感じることなく炎の温かみだけをストーブ煙突、ストーブ自体や周りの石の壁が伝え、その赤さをガラス越しに見せることで、視覚的にも暖かく感じられて、薪の調達、煙突掃除や灰の始末のめんどくささを我慢すれば、これは完璧な暖房です。電気やガスに頼ることがないので、災害にも強いです。様々な恩恵を与えてくれる木って凄いなとしみじみと思います。
野外といえば、昨日水盤の水が凍り、野鳥が氷をくちばしでつついたりしているので、お湯をかけて氷を融かしてやったら、嬉しそうに水を飲みに来ました。冬でも野鳥は水浴びをしたりします。それからしばらくして、水盤で猫が水を飲んでいるのかと思ったら、なんとタヌキ。白昼に見たのは初めてです。哀れにも怪我か病気か半身の毛が抜けていましたが、結構丸々とした奴で、随分長いこと水を舐めていました。
このところ、村内を横断する御影用水を工事のため水を止めているので、このあたりでこの時期に水が飲めるところはあまり無いのかもしれません。毛色がベル公そっくりでした。東京でもタヌキが住む林があるということですので、この辺りにいてもなんら不思議はありませんが、餌の調達、気温の問題を考えると、都会のタヌキの方が生活しやすいかもしれないなあ。
いよいよ、今年の店の営業も残すところあと二日です。今日は年末らしくカレンダーが良く出ました。
麦小舎さんのフォレミの別冊「森で読む本120冊」が僅かですが入荷しています。作成がさぞかし大変だったであろうと思いますが、袋とじの体裁の手作り冊子は、本来の本の姿を表しているようにも思えます。

■フォレミの別冊「森で読む本120冊」

120 Books for Reading in the Forest. 
2009年10月発行
B6サイズ 48ページ スリーブ(ケース)付
価格525円(税込)
・これだけのコンテンツを蒐集できたのはさすがです。

■てくてく NO8 自然暮らしゆとり情報誌 も入荷しています

アトリエDEFのフリーペーパー
フリーペーパーとは思えないしっかりとした冊子です。
2009年9月発行
A6サイズ 19ページ