otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

本を開けば春

otobokecat2010-02-10

当店はただいま冬季営業期間ということで、週末にだけ店舗は開けています。明日は祝日。天気はあまり芳しくなさそうですが、一応今日の時点で林の中の雪はだいぶ消えていることもあり、明日は暖簾をだすことにいたしました。12:00〜17:00頃までです。どうぞお寄り下さい。

先週末開店時間中にに電話が数本が入りました。
 「今日、開いてますか?」
 「何時まで開いてますか?」
インターネットは利用されない方も多いですから。気まぐれな開店であることをご存知の方は、事前に確認してから見えます。そうしていただけると大変助かります。

先週は雪がたっぷりありましたが、その中をご来店いただき有難いことです。ただ小さな坊やには雪の方が魅力的だったらしく、再三お母さんが声をかけてもずっと雪だるま作りに熱中して、店に入ってきませんでした・・・。その坊やが作った駐車場の雪だるまも昨日消えてしまいました。

昨日はここでも10℃を上回り、凄い勢いで雪がどんどん融けていき、舗装された林道にたまった雪溶け水が、我が家の山荘めがけて下って、にわか春の小川ができました。一方家では雨どいが無いため、屋根の雪がぽたぽたとそこここから落ち、家の周りにその両方の水が溜まってしまって「洪水」でした。急に冷えたらスケートリンクとなってしまうので、困ったものだと心配していましたが、本日は霧がまき、気温もそれほど落ち込まなかったので、地面はぬかるみのままで凍りませんでした。水も徐々に地面にしみていきました。県内や群馬で大雪に見舞われた北の方は昨日の暖気で水害や雪崩の危険が出なかったでしょうか?まれに見る大雪と聞いています。
今日は浅間山がこういう時期に噴火したとなるとどういう被害が出るかということを検証すべく、防災訓練が群馬県側で行われたとのことです。噴火により雪が急激に融けると、火砕流とともにひどい泥流が発生するということも考えられるそうです。今回のわが庭のことでもわかるように「水」低い方へと流れ、まとまると収拾着かなくなります。
浅間山の雪もだいぶ消えて、斑模様になっています。午後10時を回った今現在でも雨音が聞こえています。気温は零下なんですが。

一日暖かい日があったとはいえ、ここへの春の訪れは当分先なことはわかっているので(用心深い信州人)ですが、日が延びてきたのは明らかで、トンネルの向こうにかすかに明かりが見えたという気持ちはしている昨今です。日一日と日照時間が延びているわけで、当然植物の体内時計の針も動いていることと思います。この水もまた彼らのためには役立っているでしょうか。我々には車や靴が泥だらけになるばかりです。
先週から店の入り口の本棚に少しずつ春の息吹を送り込んでいます。早速数冊が売れていきました。はなをくんくん (世界傑作絵本シリーズ)
『はなをくんくん』福音館書店 雪の降る地域にはこの本がまさしく早春の定番絵本です。モノトーンと黄色の三色だけで驚きが表現できているのが、素晴らしいです。
『だいどころにはるがきた』 福音館書店 身近なところにも春
『うぐいす』安房直子+南塚直子 小峰書店 うぐいすの恩返し
『はるのおつかい』(おはなしチャイルド84号)
 佐々木たづ/作 平山英三/絵
 山の上に住むおじいさんに春を届けたい子リスの話

◆新刊本のコーナーにはまどみちお『このラッパだれのかな』が入っています。まどさんの瑞々しい感性も春の予感が。また中川宗弥 の絵も春らしい色合いです。(瑞雲舎)というわけで、今月の「日和文庫」にこの本を載せました。
このラッパだれのかな