otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

ホームズ像のあるところ

桜便りから完全に置いてけぼりを食っている追分にもささやかながら花便りはあります。春一番はダンコウバイ。先日の雨氷で、氷で蕾がコーティングされていたのでどうなることかと思いましたが、たくましく無事に開花しました。芽吹き前でさえぎるもののない林の中で、濃い黄色の花が点々と咲いています。アブラチャンやマンサクなどと似た花で、地味ながらこの黄色は元気を与えてくれます。地上にも徐々に草花がクビをもたげてきました。カタクリがもう少しで咲くでしょう。暖かい日が続かず、今朝はまた水盤に氷がはりました。と言うことは零下と言うことでしょう。零下だと鳥にヒマワリの種をご馳走してやることにしています。朝玄関を開けると、早速隣家あたりから目ざといきつね君がこちらに突進してきます。かわして餌台へ。ヒマワリの種を餌箱に入れていると、鳥があたりに集まってくる気配がします。よく見てますね。玄関ではきつね君が待ち伏せです。やれやれ。
雨氷と言えば、二回目の雨氷の倒木被害はかなりひどく、石尊山登山道入り口あたりは、目視しただけでも20本の松が幹の中ほどから折れて、無残な姿をさらしています。樅や松といった常緑樹の針のような葉が一本ももれなくすべて氷で包まれたのですから、木全体に相当な重みがかかり、耐えかねて折れたわけです。雪のように軽いものが葉の上に乗っただけでなく、スッポリ氷がくるんだ状態になったわけで、さぞかし重かったことでしょう。地面には長さが5、6mもあるような枝と言うより木の上部がごっそりと落ちて横たわっているので、時として山道をふさいでいます。地上にまだ緑のない現在、余計その枝の姿が痛々しく見えます。
そろそろ『日和5月号』が出る頃ですが、今回の「日和文庫」にはシャーロックホームズの本を選びました。実は追分は日本で唯一屋外のシャーロックホームズ像があるところなのです。翻訳者の延原謙氏がその仕事をここ追分で行ったということにちなんでいます。神保町の市場で伺ったところによると、O書店のご主人はわざわざそれを見に追分にいらしたことがあるとか。「ハンサムだよな」とのこと。はぁ・・・。

世界にはたった4体しかないのだそうで、最後に出来たのがこれまた意外にも本場英国ロンドンのベイカー街と言うことです。さて、追分のホームズ像は何番目にできたでしょうか?答えはこの本に書いてあります。
→『ホームズまるわかり事典』平賀三郎著 青弓社 2009

その題名の通りさまざまな薀蓄がてんこ盛りで、ホームズファンはもとより、そうでない方にも興味深い一冊です。昨今映画を見た方もいらっしゃることでしょう。 
折も折、日本シャーロック・ホームズクラブからお知らせが届きました。毎年研究会を開いているのですが、一般の方の日帰り参加もOKとのことです。五月の連休に軽井沢近辺にお越しの方、よろしかったらどうぞ。
(と、きつね君も申しているかどうか?相変わらず、ごろごろ転がっています。)

シャーロック・ホームズ研究会 第20回追分フォーラムのご案内
☆日時: 平成22年5月3日(月・祝)13時から、5月4日13時頃まで(1泊3食付き)

☆ 場 所 長野県軽井沢町 追分公民館 TEL 0267-46-2929

   しなの鉄道信濃追分駅下車徒歩約20分/タクシー5分

  宿泊場所 :民宿あさぎり荘(旧中山道沿) TEL 0267-45-6072

☆ 次 第 : 会員による研究発表

近況報告・情報交換・懇親会 庚申塚公園ホームズ像ピクニック

☆ 会 費 一般・社会人 : 9800円

※地元の方の日帰り参加歓迎!!

 4日のみ 500円
    5日のみ 1000円(昼食付)

☆ 予約申込先→日本シャーロック・ホームズクラブ関西支部

    〒560-0013 大阪府豊中市上野東3−6−24