otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

花も雪もかきわけて

otobokecat2010-04-18

まあ、何てことでしょう。店と出店を両方こなすことは、それだけで店員二人の当店にとって至難の業だというのに、さらにそこに雪がプラスとなってはもう苦行というところですが、まあ出店先がお寺ですので、まさしく修行と言うことなんでしょうか?

昨日、今日と長野県小布施町の玄照寺にて「境内アートx苗市」に昨年に引き続き、北軽井沢の麦小舎さんとのコラボで「ブック・カフェ」として参加しております。
二日目の今日は快晴です。9時から3時半までです。
これを読んでいる方で、今日行く予定にしていらした方、どうぞお早めに。ここから先は後で読んでくださ〜い。

私は昨日の小布施担当でしたが、いやーーーーまさかの雪に降られてしまいました。東京でさえうっすら白くなったと言うことですから、山間部に雪が積もったことはご存知とは思いますが。前日夕方、あたりが少し白くなってはいたものの、この時期だしまさか積もるとは思ってもいませんでした。17日朝五時の窓の外はなんとスッポリと真っ白!20cmの積雪で、雪掻きをしないと道路へ出られない状態でした。追分を荷物満載で出発する朝6時にも、まだ雪が降ってきていました。
雪に降られたのは追分だけではなく、ラジオによると高速道路も横川からずっと先まで雪でチェーン走行の規制が出ており、小布施にも雪が降ったことが想像できました。その段階で晴れていればまだしも、雪が降っていたので、本日の開催はまずないと確信して、でもとりあえず行こうと言う事で、出発。スタッドレスタイヤをこの時期でも履いていて良かったねと言いながらも、林道も浅間サンラインも除雪が出来ておらず、若干横滑りしつつ、夜間に雪道で滑ったのかガードレールに激突して放置された車も見かけました。
小諸ICから上信越道に入りました。今日も入り口にタイヤチェックマンがいました。高速道路を行けども行けどもあたりは真っ白。道路上の除雪は不十分で走りにくく、速度規制されなくても早く走ることはできないと言った状態。途中、麦小舎さんが、より雪深い積雪30cmからはいだして、峠越えを断念してコースを変更して向かうとの連絡を貰いました。   

途中、少し青空がみえたかなと思ったのも束の間、小布施で降りたら頃にはまた空は白くなり、結局青空が見えたのは午後二時過ぎでした。寺に着いてみると桜も本堂の大屋根も雪を被って、見るには美しいものの、ここで店を開くのは相当勇気のいることでした。我々は中止が宣言されると思いつつ現地に行ったのでしたが、現地ではどうもやめる気配はさっぱり無く、天気が回復する気配もあまり無く、でも荷を降ろして車を移動させなくてはならない時間は迫ってくるしで焦りましたが、番頭も追分に戻らなくてはならず、それに我々は扱うものが本だということで屋根のある一等地をいただけるということなので、荷を降ろす決断をしました。麦小舎さんも合流して、いざ雪の中のブック・カフェ開店!仕込みをしている麦小舎さんは止めるというわけにもいきません。

とにかく寒かった!けれど、この境内アートの会場で最も恵まれている存在だったのも事実で、カイロをあちこち貼って、ダウンを着込んで頑張りました。やがて雪は止み、お客様が見えるようになった頃には雪解けが始まり、雪解け水のバシャンバシャンという水音が寒さを引き立てました。そしてあっと言う間に境内は池になりました。アートの展示は半分も出来なかったのではないでしょうか。本堂前では歌や演奏や劇が披露されていました。それにしても足元の状態は最悪で、ぬかるみに板が置かれて、皆さん板の上を歩いていました。クラフトコーナーの状態どうだったんだろう??やはりそこはこのイベントの趣旨からもみなさんの懐の広さというか、気持ちの大らかさというか、また二日開催と言うこともあり、殺気立たず、穏やかにゆるゆると一日目は過ぎて行ったのでした。


この寒さで麦小舎さんの温かい珈琲やチャイが人気でした。当店は予想通り今回も一番人気は絵本でした。結果的にこの日は悪条件の屋外店の売り上げの方が、追分店よりも勝ったのでした。
雪と桜とともに店開きすることになるとは、この日の朝には思いもよりませんでしたが、お陰さまでなんとか乗り切りました。足元の悪い中ご来場の皆様、本当に有難うございました。お付き合いいただいた麦小舎のお二人にも感謝です。