季節の扉
今冬は、暖冬と言われていたこともあり、冬の入り口がどうも無防備でした。だから余計に冬の厳しさに翻弄されてしまったようです。重石が取れたなと感じたら5月になっていました。
春が来るのを待たずに、逝ってしまわれた方も追分村でも何人もおられ、お年の方や、病気を抱えておられた方には厳しい冬でした。
■昨年5月1日のタラの芽 ■今年の5月1日のタラの芽
別荘や旅行で今年になって初めていらした方には、何時に無く寂しい辺りの様子、無残に倒れたり、折れたりしている高木を目の当たりにし、また部屋の中も寒々しいし、下手をすると水道、屋根などに故障が出ていたりして、やれやれとがっかりされているかもしれません。山菜取りもまだまったく出来ません。辛夷も咲きかけていたのに、そのままです。このまま咲かずに終わるかも?それでも日一日と緑の芽が裸木の枝先から姿を現しています。タチツボスミレ、タンポポは茎を伸ばさずに低く咲いています。クサボケのつぼみも膨らんでいます。季節の扉はようやく開きはじめました。
当店春の恒例の苗市も開店しました。つい先週まで霜が降りていたので、苗の管理と準備が大変でした。昨年買ってくださった方が初日に早速みえて、ガーデナーの岡田さんも「緑の質問」攻めにあっています。みどりに対する関心は、へたをすると本よりも高く(特に時期的に?)、苗市だけで店をのぞかずに帰ってしまう方もいます(涙)が、今は仕方ないですね。
4日までですので、お早めにどうぞ!苗市の様子は永楽屋ガーデンさんのブログで報告されています。写真もとてもきれい、是非のぞいてください→
尚、苗市開催に合わせて、本屋もいつもより一時間早く11時から暖簾を出しております。古本には賞味期限はございませんが、本との出合いもまたその時のみですよ〜。
番頭はせっせと文庫本を中心に補充本を棚にさしております。少し後手にまわっています。
本を購入された方に、季節の栞を差し上げておりますが「以前いただいたのを愛用していますよ」と、手帳にはさんだキノコの栞を見せて下さったお客様がおられ、嬉しかったです。
桜、フデリンドウ、サクラソウ、入り口の猫などですが、珍しいところでは軽井沢町のマンホールの栞もあります。
裏の木瓜が咲いたら「木瓜にヒヨドリ」を出す予定です。お楽しみに。