otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

夏より暑い日々

otobokecat2010-05-06

29日からのいわゆるゴールデン・ウイーク、追分に限っては「グリーン・ウイーク」は無事峠を越しました。たくさんの方のご来店有難うございました。この時期とお盆は家族連れでのご来店が多いのが特徴です。児童書、絵本がたくさん売れました。家族、たまに三世代で古本屋に寄るという現象が、日本広しと言えども、まれなケースだと思います。シーズン開幕を実感した日々でした。今日は一転、静かな一日。学校が始まり、日中村に子どもの姿はありませんでした。灯かりのついている別荘はまだ結構あります。

当店は木金土日の営業なので、そのまま通常営業に突入しており、現在連続11日営業中にて、いささかばてています。というのもこの馬鹿陽気のお陰。どこよりも寒い追分でさえ最高気温が27℃までいき、連休初日に店にいらしたお客様は「寒いので薪を買いたいが」と言ったご相談を受けたかと思えば、昨日はブックカフェにアイス珈琲はないかと聞かれる始末です。玄関を開け放ってできるのは、実に半年振りのことです。
1日〜4日までは苗市が今年も店頭を飾りました。寒かったため、開花が間に合わなくて、岡田さんは苗をそろえるのに苦労されていましたが、リピーターも多く、昨年購入した苗の生長した写真を撮って見せに来てくださった方もいて、好評のうちに終了しました。永楽屋ガーデンさんのブログに日々の様子が詳しく書かれています。ご参照ください。
ついに昨日(5日)店の裏庭のボケが開花しました。今日は駐車場のヤマブキがほころびました。やっとそしてあっという間に花盛りの追分です。ここではサクラより桃が後に開花しますが、今年はほぼ同時です。芽吹きの速度も凄まじく、ここ数日で遅れていた分を一気に取り戻し、例年の5月一ケタの緑化の度合いに追いつきました。
植物の成長とともに、キジもケーんケーんと派手に鳴き、鶯もだいぶうまくなりました。キビタキも姿を見せています。
今朝は蝶もみかけました。あれよあれよというまに春真っ盛りですが、少々暑すぎます。「夏より暑いのでは?」というお客様がいましたが、あながち間違っていません。なぜなら今はまだ木が裸だからです。松や樅といった針葉樹はあまり木陰を作りません。緑陰がヒヤッとしているのは、葉が陰を作ってくれ、つまり太陽エネルギーを消費してくれているからで、また葉の蒸散作用は天然クーラーですから、葉が開ききっていない現在はまだこれが期待できず、よって森林が多いこの地においては、下手をすると夏よりも早春が暑い!と言うことになるわけです。
昨日、雷がなりこれは一雨!と思ったら、パラリ程度で誇りっぽさは解消されず。
2日から5日まで帰省していた少年Rは、2日には軽井沢駅のひどい混雑に圧倒され、こちらでは鼻をかんでばかりで、どうやら花粉症になってしまったらしく、宿題とともに昨晩引き上げて行きましたが、新幹線が東京に着く前に突然復調したとのことで、やれやれ・・・お疲れ様でした。都会のサラリーマン家庭に育ちながら、大学に入ったとたん、突然実家が「地方」になり、しかも休日が稼ぎ時という自営業なのですから、気の毒です。親に定年がないと言うことは案外有難いということに、あと20年位たったら気がついてもらえるでしょうか?

明日は今日よりも10℃ほど下がる見込みです。雨も降るとか。本来ならがっかりするところですが、今は寒さも雨も歓迎したい気分です。花粉が飛びまくり、車はきな粉をまぶしたようです。エアコンのない軽井沢では、緑の天然エアコンの準備が整うまでは、涼を得るには室内で静かにしているほかはありません。さすがに雪はもう降らないでしょうから、スタッドレスタイヤはさすがに履き替える時期となりました。

このコブシは開花できました。

■花咲く植物(高木を除く)
ムラサキケマン・カキドオシ・タチツボスミレタンポポ・ツクシ(スギナ)・オオイヌノフグリ・ウグイスカグラ・サクラソウ