otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

郭公が夏を呼ぶ

昨日、店の近くで今年初めての郭公の声を聞きました。山荘の方が若干標高が高いけれど、めったに郭公の声は聞くことが出来ません。オオヨシキリなどの巣に托卵すると聞いたので、アシが茂っているような水辺の近くの方が好きなのでしょうか。借宿の遠近宮でカッコウと鳴きながら飛んでいるのをみたことがあり、遠近宮のすぐ裏手はアシが茂る沼地でオオヨシキリがうるさく鳴いていて、なるほどとその時思ったものです。
カッコウはおそらく、町鳥のように意識されているように思います。軽井沢のロゴなどにも使われていますし。でも他の鳥の巣に托卵して、その鳥の卵や雛を巣の外に追い出してしまうというのは、清涼ななイメージとは合いませんが、それにもまして「カッコウカッコウ」というちょっと寂しげなトーンの声が、避暑地のイメージにつながるのでしょう。正体を無理に暴くのはやめておきましょうか。ちなみに、カッコウは夏の初めに鳴いて、真夏にはもう鳴かなくなります。
初夏と言えば、ハルゼミもぼちぼち鳴き始めました。ハルゼミが盛んに鳴く
ようになると、鳥の声は聞きづらくなります。林はすっかり緑に染まり、しんがりの高木が葉を広げ始めました。店の裏手の栗もようやく。フデリンドウが残りわずかな日差しをあびてぱっちりと咲いています。今年は、やけに花付きが良いように思います。一方、辛夷ドウダンツツジは今ひとつの花つきでした。

フデリンドウ          ■ワスレナグサ

夕暮の緑の光 (大人の本棚)

夕暮の緑の光 (大人の本棚)

本屋の記述が多いのですが、「古本屋と言うのは人口が十万人以上ある中都市でなければなりたたない」とありギャフン!ヤッパリ・・・。
気をとりなおして、寝る前に少しずつ読んでいます。

野菜讃歌 (講談社文芸文庫) 野菜讃歌
野菜讃歌 (講談社文芸文庫)庄野潤三 2010/01/08  単行本:講談社1998/10
いい文章を書きたいと思います。