otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

そろそろ白花の季節

otobokecat2010-05-26

■雨の散歩道 
今日は雨の水曜日。連休後は手品を見るように一雨ごとに新芽が吹き出していましたが、今はもう緑が深まるばかりとなりました。
ついに栗の葉も出て、木の葉のパラソルがすっかり開いたと言うかんじで、何時の間にか林は鬱蒼となり、地面に陽が差さなくなってきています。
地面付近でもシダ類がぐんぐん伸びて、まるで緑の噴水のようです。フデリンドウは本当に咲くべきときに咲いたのですね。間一髪でした。

カタクリは葉も黄葉して、地上から消えていこうとしています。タンポポもいっせいに綿毛の原となり、伸びきった茎と飛び損ねた綿毛が雨に濡れています。サクラソウも終わりました。これからは木の花の季節となりますが、雨の増えるこの季節、二三日外へ出ないと、見頃が終わってしまったりします。ライラック、ウワミズザクラ、コナシがあっという間に盛りが過ぎました。藪の中のヤマブキはまだ咲いていますが、概して白い花が多い季節ですが、山の中の藤は隣の御代田で咲いています。追分もそろそろです。
名残のコナシ(ズミ)

雨の中を散歩してきましたが、ノイバラ、オトコヨウゾメ、ニシキギ、ツリバナ、ニワトコが咲いていました。少し暗くなった地面を好む、マイヅルソウ、そして今年もベニバナイチヤクソウがついに咲き始めました。もしかするとオドリコソウも咲いているかな。今年は御影用水の工事で、用水の付近がだいぶ荒らされてしまいました。諏訪神社の脇の原っぱも資材置き場になってしまって…、野草は強いから、また来年復活するでしょうけど。
ニシキギマイヅルソウ
ちょっと日記が後手にまわっていますが、番頭日記にもあったように、月曜日に念願の『中山道69次資料館』へ出かけてきました。お互いの休館日の都合で、月曜しか行く機会がないのですが、たいていの月曜は市場へ出ているため、滅多に無いチャンスでした。
イヤーこんなに「資料館」というものをを楽しんだことは今までありません!「参りました!」という感じです。まず外の庭が「ミニ中山道」になっています。山も川もちゃんとできており、日本橋から三条大橋までの15日の旅が15分で体験できると言うスピード時代にはうってつけの優れものです。
館内に入り入場料を払うと、二回入れるチケットを渡されます。展示もさることながら、岸本館長の説明は「凄い」の一言です。次から次へと中山道の話が繰り出されてきて、一日中聞いていても飽きないですね。浮世絵の話が実に面白く、館長自ら調べていらした活きのいい調査に基づく話ですから、思わず引き込まれます。

パンフレットの【当館の特色】の最後に、「常に発展する完結のない資料館です。再度の来館をお待ちしています。」とあり、入場券が二回分だったことの意味を納得しました。
ずっしり勉強になりますが、ありがちな堅苦しい資料館ではなく、たっぷり楽しめる資料館です。時間に余裕のあるときに、是非どうぞ。

中山道69次資料館
国道18号線と浅間サンライン交差点南(笑坂入り口)駐車場あり
電話:0267−45−3353
定休日:火曜・水曜、 冬季
中山道69次を歩く―究極の歩き方120 中山道69次を歩く―究極の歩き方120
             岸本豊  信濃毎日新聞社 2007/05