otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

『夜のスイッチ』が入る日々

青い風は吹き終わってしまったけれど、南アフリカでは毎日熱戦が繰り広げられ、いまだに毎晩テレビの前に座っており、まさしく夜になるとスイッチが入っている我が家です。商売を始めてからは、夜のスイッチはほとんどオフなのですが、決勝トーナメントに入ってから見逃せない戦いの連夜、夜型の日々。ワールド・カップの年は世界中が体力・気力の勝負の年ですね。(自営業には厳しいことを知りました。)
それにしてもドイツのパスの空間の使い方とその速さは凄い、解説の金田さんも唸っていましたね。
素人目にも「美しさ」さえ感じてしまいましたが、チーム力がここでも光っているように思います。個人技もアクセントになるとはいえ、サッカーは集団のスポーツの極みです。この90分間は早かった。攻め続けていたからでしょう。
1点すら取れなかったアルゼンチンの選手、サポーターの落胆振りは気の毒なほどでした。
【余談】金田さんといいと、少年Rが小学生時代「金田カップ」というサッカーのトーナメントがあり、間近で拝見したことがあります。こういう活動をされていることに頭が下がりました。今回もCMで子どもたちのサッカー風景が放映中に入りますが、小さい子ども達がボールを追う姿はひたむきで、今でも懐かしいですが、どういうスポーツでも活躍している選手を支えている世界があり、スポーツが人を感動させるのはそのことも大きいかなと思います。


[rakuten:book:13040442:image]レイ・ブラッドベリの絵本『夜のスイッチ』(晶文社2008)をそろそろ出る『日和』に紹介しました。
絵本といってもこの本は子どものための絵本ではありません。映像作家でもあるマデリン・ゲキエアの絵が冴えている「色と線と空間」の本です。すっきりとした北山克彦訳ですが、原文でも読んでみたい気がします。
現在はテレビのスイッチを入れることで、南アフリカへの窓が瞬時に開いてしまっています。忘れ去られた夜ですね。
テレビのスイッチを入れない夜になったら、捲ってみてください。

カントリープレス社といえば、今夏も『KURA軽井沢特集号』が出ました。今回は文学環境に少し光が当たっています。
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