otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

束の間の「駅」


本屋のなかではたして写真展がうまくできるであろうかと、オープンするまで内心不安でした。展示器具も、照明設備もろくになく、写真が映えないのではないか、お客様に満足していただくことができないのではないか、一方平行して開店している本屋部門が機能しないのではないか等あれこれ考えましたが、ふたが開いてみるとなんとも素敵な空間ができあがり、しかも嬉しいことに千客万来でした。
神業とも思える友人知人の結集によって、短期間にこれだけのことが実現できたのは、やはり生前の真島満秀という男の生き様があってのことと恐れ入りました。写真の含有する力も知ることになりました。
追分村の人々も、出身地長野の幼ななじみの方々、遠く電車を乗り継いで駆けつけてくれた真島ファンもありました。中には会期中に数回きてくださったかたも一人ならずあり驚きました。
今夕、真島事務所の皆さんのご尽力で無事幕を閉じ、写真はすべて運び出され、本と本棚が階上から下ろされ、本屋は本屋に戻ろうとしています。もっともまだ途上で、二日でどこまで化けられるかは、我々にかかっていますけれど。
とりわけ編集者Kさんのまとめあげる力は素晴らしく、「本屋の中の写真展できたら良いですね」が1年も経たないうちに実現するに至り、正直びっくりしました。有言実行!
最後の3日が梅雨明けと三連休だったことで、何かと慌しくなりましたが、晴れてくれたお陰で撤収にも不便はなくてすみました。強いて言えば暑さ対策だけは少し不十分だったかもしれません。
ご来場いただいた皆様、会場つくりにご協力いただいた浅間山麓と真島事務所の皆様、シーズン到来でお忙しい中を本当に有難うございました。各方面に宣伝告知をしてくださった方にもこの場を借りて御礼申し上げます。
没後初めての写真展をこの追分の地で開くことができて良かったと思っています。
当店もその名のごとく本屋にとどまらず「コロニー」色を、しかも一冊の本から生まれたご縁によって発揮できたことはこの上ない幸せです。

この店が一時の「駅」になることができたような気がしました。

引き続き、真島満秀氏の最新写真集、2L写真は扱わせていただくことになりました。ブックカフェでは連載記事のある雑誌も閲覧可能です。会期中にお見えになれなかった方々にも是非ご高覧いただきたく・・・。

館内整備のため明日20日、21日は休みますが、22日木曜日より8月末日までは休みなく毎日開店いたします。
どうぞ村の本屋にお越し下さい。(12−17:00頃)
写真はオーパンさんの招き猫オーちゃん(勝手に命名)です。店主澄子さんの作。
木曜・金曜・土曜に店の前で座ってます。タイル屋さん軒先のオーパンさん、ピタパン屋さん【日・月】もどうぞよろしく!!