otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

日替わり騒動

蜂に刺されたところの痛さが過ぎ、今度は痒みと戦っていたら、ベル公の様子が少々変。なんとなく臭い!し、妙に静か・・・ということはもしやと、身体検査をしてみたら、やはり耳の後ろのあたりにふくらみ!あり。触っているうちに傷口が破れて膿がどっと出てきました。喧嘩をしてがぶりとかまれた模様。今までも何度も経験してきたことですが、いつもは顔面なのでお岩さんのように目の周りが腫れるのですぐにわかるのですが、今回は耳の後ろということで表情に変化は無かったため、気がつくのが遅れました。少々元気も無くなってきているし、猫の怪我は傷口がふさがった後が怖いと言われているので、ちょっと心配に。もっと気をつけてやればよかったなあ。、もう13歳なんだしと後悔。
今までは東京で行きつけの獣医さんがあり、「ベルちゃんまた喧嘩?」と看護婦さんに言われてしまうくらい怪我通院の常連でしたが、こちらに転居してから忙しさにかまけてワクチン接種もサボって、まだどこの獣医さんにも行ったことが無く、はたと困りました。そういえば御代田に買い物に行く途中に動物病院の看板は見ていたので、とにかくそこに行くことに。久々に籠を出してきて、さっとベルを捕まえて籠に入れてしまってから、やおら私が着替えて、財布の中身を確認して、いざ車で出発。(猫の医者行きは籠にさえ入ればもう80%達成したも同じで、ここが一番の難所です。)
東京では籠を積んで自転車で獣医まで走ったので、道行く人がみゃーーみゃあー!!と「うるさい籠を積んだ自転車」が注目されて困ったものですが、その点車は楽です。
涼しい顔で初めての病院に到着。どうやら開いているので一安心。ドアを押すとすぐに先生が迎えてくださり、初めてなんですけどと申し出ると、快く「どうぞ」と言って下さって、心底ほっとしました。
すぐに診察してくださって、開口一番「なかなか気の強い猫ちゃんですね」と言われてしまいました。猫が喧嘩の際、気が弱い猫は相手に尻を見せて逃げるところを背後からやられることが多く、気の強いやつは顔面に負傷します。ソウなんです、生まれてこの方、お尻をやられたことは一度もありません、と私が胸を張ってどうする!!
化膿止めの注射を打ってもらい、抗生物質の薬を貰って、無事完了。ベルはさっさと自ら籠に入り、帰路に着きました。
昨日は病人の私が今日は介護人。安静にもしていられませんが、お陰で自らの痒みなど忘れてました。
明日から「猫に薬を飲ます」という荒業を毎日しなくてはなりませんが、すでに幾分元気を取り戻しており、ひとまず安心しました。通院も大変ながら、何しろ猫の病院通いは高くつくので、自営業には堪えます。毎日通ってくださいと言われなくて良かったー。当分自宅療養してもらいます。
老猫の域に達しているので、少しは野外行動を謹んで欲しいものですが、彼女は根っからの山猫。止めても聞かないだろうなぁ。元気になったらせいぜいワクチン接種でもして、健康な老後の生活を送ってもらいます。ああ、またもや財布は軽くなるのでした。嗚呼。
二度あることは?・・・どうか平穏な日々でありますよう。

■表紙のポーズにそっくり、12cmの手すりに寝るベル公
 店番はしませんが、毎度栞でお馴染みの当店看板猫です。