otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

秋という坂を下る

実は週末に緊急事態発生し、番頭は急遽関西に出かけてしまい、なんとか店は一人で切り抜けました。秋の週末はおかげさまで案外店は繁盛するのですが、発送業務がないのと、たまたま喫茶の用がほとんど無かったのは助かりました。本取り寄せの注文をいただいている方には事情をお話して、引き取りに来ていただくのを急かせてしまいました。
なんとか危機は脱出し、番頭も日曜夜には追分へ戻ってきましたが、さすがに二人ともダウン寸前で、翌月曜の東京市場行きは見合わせました。
おそらく予行演習をさせとかないかんなと大御所は思ったのかもしれません。いざという時の荷造りも、留守中のベル公の様子を見に来てくださる方の手配もなんとか済みました。
先週の火曜日に歩行のリハビリにトライしたのを目の当たりにしていたばかりだったので、わずか数日後の容態の急変に慌てました。放射線治療は患部に効果があっても、やはり体への負担がかなりあるということなんでしょう。それに歳もとしですから。なんとか自宅へ帰るところまで辿り着いてもらいたいと義妹とも話しました。
頼まれている原稿を前倒しに仕上げて送ったりしました。あと、もうひとつ・・・。素人なもので文章を熟するのに時間がかかり、いつも締め切りぎりぎりまで粘るほうなので、私にとっては早手仕舞いは難業です。
また10月〜11月初めにかけて、大きなイベントが入っており、こちらは個人の問題だけではすまないので、ここからは祈るような気持ちで一日一日を過ごして行くことになります。

どたばたしているうちに、気温は見る見る下がり、最低気温13℃、最高でも18℃となり長袖を引っ張り出して来ました。昨日今日と雨がちで、キノコには恵みの雨?となるか。以前青いどんぐりの小枝が落ちていましたが、このところは熟しきらない栗が落果しています。ノブドウの実も色づき始めました。ヤマガラが騒いでいるのでいちいが赤い実をつけたことに気づきました。実は葉の下にあるのによく見えるんだなと感心。五味子もほんのり色づいています。こちらは鳥たちの興味は引きません。

ノブドウ  ツリフネソウ   タデ
秋の坂道はここに来てすこし急に下りはじめているように感じます。
新潮 2010年 10月号 [雑誌] ■読まねば。