otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

枝の先の雪

otobokecat2010-12-08

おそるおそるカーテンを開けてみると、やはりあたりは白い世界でした。
久しぶりなので「わぉ!」と思いましたが、最後の雪景色はわずか8ヶ月前のことです。
それにしても雪の花とはよく言ったもの、本当に雪景色には華があります。これから4ヶ月間、辟易するほど付き合わなくてはならない雪ですが、初物は得ですね。
ちょっとうきうきしてカメラを持って外に飛び出したら、3cmの積雪の上についた「梅マーク」で現実に引き戻されました。いったん室内に戻り、ご飯の入った器を二個持って出直しました。

■今日ばかりは隠れようも無いクロキチ
■猫>人の我が家デス

雪掻きは必要ないくらいの積雪ですが、足元ではきゅっきゅっといい音がします。まさしく新雪
まだ空は晴れ切れておらず、山は姿を見せませんが、里が白いのですから、山が白くないわけがありません。
 
林道には雪はほとんど無く、車は比較的スピードを上げて走ってゆきます。
真っ白なのに、霜が降りた凍てついた朝よりも暖かく感じます。
風も無く、太陽はまだ姿を現していないので、枝の先々まで雪がほんのりと積もっています。日がさしたとたん、この淡雪は瞬時に消えていきます。

雪ののった枝先に、この8ヶ月の間にお別れした人々の面影をふと見たような気がしました。
もうしばらく白い世界を見ていたいと思います。