otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

遅い開花

昨日月曜は久方ぶりの東京市場行き。ガソリンの問題もなんとかなりそうだということで、地震以来始めて峠を越えて行くことができるようになりました。麦小舎(キジブックス)さんと一緒に市場に出す本を積んで、カチンカチンの零下の町を出発。
車中、計画停電によって引き起こされるさまざまな不自由なハプニングなど、群馬の話を聞かせてもらって、わずか車で30分の距離なのに、県が違うとずいぶん状態が違い、我々がいかに恵まれているかを思い知らされました。さらに福島にご親族がおられることもあって、伺う話はまさに現実そのもの、テレビなどの情報しか知らない私の視野の狭さを恥じました。
横川あたりの梅林はもう終わっていました。関越道の路肩の連翹が咲き始めてはいましたが、普段に比べて三月下旬とはいえどこも殺風景。東京に着いてみると、ちょうどこの日靖国神社のサクラが開花したとラジオで聞くも、車内から見る枝先はまだ寂しく、縮んだ世相を反映しているかのようでした。
市場では、先週もあったはずですが参加店は少なかったのか、今日はあちらこちらで、本の話そっちのけで近況報告の会話が聞かれました。安定した本棚を置く方角など…。

堀辰雄 妻への手紙 軽井沢編 
 3月19日(土)〜 7月18日(月)
 於:軽井沢町堀辰雄文学記念館
    0267−45−2050
    P有り (記念館向い)