otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

藤色は初夏の色

今朝は風も無くまさしく五月晴れ!連休中一度もお目にかかれなった好天です。連休終わった翌日というのがなんとも・・・皮肉なこと。まあ雨の月曜日よりは仕事や学校に向かう足どりも軽かったでしょうか?
二週間ぶりに東京市場行きの月曜日。
桜がようやく咲き揃って春らしい風情となった軽井沢町を後にして、碓氷峠に向かう和美峠ではカツラ並木が実に綺麗な黄緑色でした。上信越道に入って目に付いたのは木にからみつく満開の山藤。植物園などの藤棚に仕上げた花房が長く垂れ下がった藤の花に比べて、房の丈は短いですが、若葉の浅黄色に藤紫がこれでもかというくらいまとわり付いて、木は迷惑でしょうが、高速道からの眺めは絶景でした。都内に入ってからの葉桜も悪くありません。プラタナスの街路樹の活きのいい緑も今は存在感ばっちりです。皇居、靖国神社付近は外堀の水と石垣と北の丸公園の緑があいまって瑞々しく都会のオアシスのようでした。
軽井沢に比べればもう東京は初夏の様相で、すでに暑さも感じましたが、街路樹の緑色があれば、まだ今のところはなんとか耐えられそうです。直にアスファルトの蓄熱量が上回ってしまいますね。緑化は緑が目に涼しいだけでなく、蒸散作用、葉のエネルギー吸収によって気温を下げる実質的な効果は捨てたものではありません。ゴーヤや朝顔緑のカーテンも良いけれど「樹」の力には及びません。一年ものの植栽よりは永続的でよりエコです。まちに樹を植えてください。
先週は休みだった市場は、思ったより分量が少なかったようです。こういうときに本を商う難しさを反映しているように思いました。一番欲しかった山は完敗(涙)。でもなんとか数山を仕入れることができました。
日が伸びて、上信越道に入ってもまだ山のシルエットが見えていましたが、もはや冬のようにくっきりとしたものではなく、なんとなくにじんでいました。
高崎に住んでいる知人によると、冬にはくっきり見える白い浅間山が、春以降忽然と姿を消すのだとか。温まり空気中に水分量が増えること、雪が消えて藤色の山肌の色が空色に近いからでしょうが「消える」という表現が面白いですね。
軽井沢に入って気温は12℃。明日は荒れ模様となるとのことで、今晩のうちに荷物を店内に運び入れてから自宅に帰りました。
連休中埋め戻して開通していた村中線の工事が再び始まっていました・・・。仕事、仕事!