otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

雨の夜には

台風が来ているんですね。台風一号とは聞いても、いつもならまだこの時期は本州の山際に住んでいるものには縁遠いニュースのような気がしますが、この大雨にも関係があるようです。本州に近づかないのもありますが、一体今年は何号まで生まれるのでしょう?
残雪が極わずかになった山が、空ににじんだようになった昨今、ここ数日は曇りか雨の日々で山は雲の向こうに隠れてしまい、もう何日も姿を見ていません。今度見えたときにはあの残雪のかけらは多分消えてしまっているでしょうね。
雨ばかりではなく、気温が上下しているので、このあたりではお決まりの霧がまきます。そんな中で木々の芽吹きのスピードがますます上がり、あたかも霧が季節のページを捲り、雨が章を進ませていくといったように、物語はちょっと目を放した隙にどんどん進んでしまいます。現在は高さ3mくらいの中木の新緑が曇天に映えてきれいです。庭のタラの芽がもう食べごろになりました。今晩くらいてんぷらにしてしまおうかしら。
常緑の樅や櫟の枝先にも新芽が付いて、二色の緑が楽しめます。写真を撮っていると背後で雉の♂のけーんけーんと言う声がします。そういえば、キビタキは二三日やってきて窓ガラスで遊んでいきましたが。昨日今日と来ていません。身勝手ながら来ると煩いけれど、こないとちょっと寂しいです。どこかで無事なら良いですけれど。
今は雨が上がっていますが、昨日は良く降りました。その中下水の工事に向けて、仮の水道管がひかれています。火曜日にそちらから水を取る様につなぎ代えられました。

それから昨日から、村中線から駅に向かうアンダーパスはまた使えなくなりました《涙》。「使える」とほく笑んだのも束の間!でした。店に来られる場合は1000m林道を利用して、登山道入り口のところを南へ下っていただくと寿美屋工芸店の前に出ます。

雨が降るとやたらに本を開きたくなります。昨晩はスズキコージの表紙のエメラルドグリーンに手が出て、安房直子の『天の鹿』を。鍵ともなる「葡萄」が表紙に描かれているのはさすがです。

天の鹿 (福音館文庫 物語)

天の鹿 (福音館文庫 物語)