otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

新たな出発


お陰さまで、本日11時より油屋ギャラリーにて『ホームズの本棚』が始まりました。シャーロック・ホームズに関する本を通常とはちょっと違う「面を出す本棚」で見ていただくという試みです。ホームズ本のコレクター杉山氏のかつての蔵書1000冊を中心に、日本シャーロック・ホームズクラブ(JSHC)追分フォーラムの方々の協力を得て、シャーロック・ホームズ関連の本とグッズを展示しています。
会に先立ち奥の白いギャラリーを会場にして、トークイベントがありました。空模様の怪しい中、30名の方々にお越しいただきました。
なぜ油屋プロジュクトの皮切りのイベントがホームズなのかというと、二つの意味があり、ひとつは世界に4体しかないホームズ像の一体が追分にあるということ。もう一点はホームズを完訳した延原謙氏がこの油屋で仕事をしていたということがあります。

このたびホームズ関連の本を整理していて、よくぞこのように丹念に集めていた方がいたなと言うことに感動しました。通常熱心な本のコレクターは最後まで本を手元に置いて手放さず、亡くなられた後、親族がその本を残念にもあまり大切にしないと言う傾向があります。このたびの杉山氏はご自分で手放す決意をされて、我々にお声をかけてくださり、このたびの展示に至りました。私蔵から公開になったことで、1000冊の本は多くの人の目に触れることとなったのです。原書、翻訳本、関係書、ホームズ分析本、児童書、漫画、パロディー、お風呂で読むプラスチック本、朗読のCD、DVDなどそれは様々です。
一冊一冊の本の価値以上に、これだけまとまるとそれなりの香りをかもし出し、しかもガラス扉が付いた本棚の中に入っていたので、良い状態であったのも氏の蔵書への愛着が感じられます。
杉山さんの本の集め方はいろいろな意味で参考となるものです。
まあそんなわけで、今回の展示となりましたが、極近くとはいえ、店のそとでイベントをすることの難しさは痛感しました。ギャラリーとしての使い勝手の問題点も見えてきました。今回はまだまだ仮の姿ですから、来夏に向けて徐々に整えて行きたいと思います。
お恥ずかしいことに今日はまだ一枚も写真を撮っていません。まるで余裕がなかったのでした。明日は会場の様子などぱちりと撮って、掲載したいと思います。
少し撮って見ましたが、室内はなかなか難しく、早速お手上げ気味だったところに福の神来る、Kさんのご主人がプロのカメラマン』なので頼み込んでしまいました。
7日まで機会のある方は是非ご来場いただけると幸いです。入場料を300円頂戴しておりますが、このプロジェクトへのサポートとしてお考えいただけますようご理解のほどお願いいたします。11:00−18:00

終日20度以下の二日目でした。

元食堂(左)と元厨房(右)をギャラリーに改装しました。