otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

おしゃべりな本屋

連続営業53日目の今日、店内に人影がなくなった5時過ぎにひっそりと閉店しました。
賑やかに始まった今年の夏でしたが、最後の3日間は台風にもたらされた雨にやられて、特に金土といやに静かでしたが、最終日の今日は盛夏並みの売り上げがありました。
明日から三日間閉めることを知ったうえで、今日見えていた方も多かったようです。有難うございました。無事に50日のマラソン営業を終わらせることができました。

いつもと同じ閉店作業、看板を片付けて、暖簾を下ろして、正直文庫を店内に終い、ポストを覗き込んでから、まず外側の格子戸を閉めて、内側の玄関の扉を閉めました。最後に息を詰めてまま、扉のねじ鍵をきつめにひねる私が居ました。これ以上ひねられなくなり、終わったー!
まさにこの瞬間、私の長い夏が終わりました。線香花火の火の玉が、ぽとっと落ちたように。
今年の夏は油屋プロジェクトの開始とも相まって、様々な方との会話があり、実に良くしゃべった夏でした。時として口は災いの元とも言われますが、本当に良く話をした「口」が活躍した夏でした。
ですから、風邪でのどをやられていた8月初めの一週間は、結構苦労しました。電話に出られなかったり。「いらっしゃいませ」「有難うございました」が満足に発声できなのは、思いのほか辛いことでした。
こんなおしゃべりな本屋ってあるでしょうか?いろいろ話していく過程で、次第に自分の考え方がまとまっていったように感じました。
夏の中頃から、秋のホンモノ市についての打ち合わせがスタートして、出展の募集が始まり、すでに昨日までに昨年を上回る30店舗の申し出がありました。嬉しいです。
そして今日アーティスト:中村仁さんの作ってくださったA4チラシが出来てきて、早速配布が始まりました。両面カラーの情報満載のチラシです。仁さん有難うございました。とっても追分らしく仕上がっています。
通販の発送に同封される一方、店頭でも、そして東京は神保町の古書会館でも配布されます。
お時間に都合のつく方は遊びに来てくださいね。実にバラエティに富んだ出展者達です。きっとまた油屋の地力が発揮されることと思います。