otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

回っている!!

もし日記の神様がいたら、先ずはごめんなさい!最近日記にあらず、週刊記も危うい状態です。番頭が毎日メルマガを出しているのですが、時には同じ店とは思えぬ表現の違いで、それもまたお楽しみいただいているようではありますが・・・これではその比較対照もできませんね。
個人的に2001年の同時多発テロ以降、9月はどうもいけません。(9月ごめん。)かつては精神的なことが原因でしたが、商売を始めてからは、夏のマラソン営業のこともあって、心身ともに安定しない月となっています。楽しい計画が盛り沢山の実りの秋が目前の大事な時期なのに困ったものですが、そういう時もあるのかなと。やり過ごそうとしているところです。様々なルーズさはご勘弁下さい。
この秋に来た二つの台風の爪あとをテレビ等で見る限りでは、追分は相当恵まれているといえます。倒木も少しはありますがこの程度は日常茶飯事。枝や葉、青い栗やどんぐりが振り落とされているのも、アスファルトの上だけは露見していますが、林の中ではただ今ある枯れ草の上に積もるのみで区別もつきません。
昨日見た焼畑を取り扱ったNHKのテレビ番組は、実に面白かったです。山に30年ごとに手を入れることが大事だと言うことが耳に残りました。また蕎麦の逞しさも知り、信州と蕎麦の縁もわかりました。(それにしても火が鎮火する前に種まきを始めるとは!)
焼畑をする(8月)前の冬に、木を切るそうです。その木の下調べの方法がまた凄い。樹皮を削ってなめてみて味でみる、そして木に耳を当てて聴いてみるのです。切った木はしいたけのホダギになります。8月にするのは山火事になりにくい日を選ぶため。その日も空の雲や風向きの様子を観察して決めます。火の点け方、焼畑の管理のしかたはまさしく先人からの教えを受け継いで行われ、最後に火や煙がまとまって山腹に一本の火柱ができたのには感動しました。まさしく天へと上っていきました。その焼畑の際の地表の温度は500℃でまさしく焦土、でもわずか地下5センチに潜れば大丈夫とのこと、飛べない昆虫や小動物でも焼き殺されることはないというのもびっくり。葉にたかっている毛虫は農作物の害虫でむしろたまに処分する必要もあり、一石二鳥だそうです。焼け跡はチッソ・リンサン・カリの宝庫で、早速そこに蕎麦が蒔かれていました。三年間は作物を作って後は森へ返すのです。確かに平地になってもあっという間に切り株から萌芽します。老木では萌芽しないので、木に力が残っているうちに倒すというわけです。萌芽しない切り株からはキノコや苔が出てきます。キノコは山を食べているという一言にも納得。何でキノコにこんなに惹かれるのかが判ったようです。追分のキノコ祭りは山の祭りというわけで、キノコ祭りができる土地はいまや絶滅危惧地ですね。(もはやここでは焼畑はできませんが。)
ホンモノ市をこのキノコ祭りの日に行うのはもってこいだと嬉しくなりました。すでに50を超える出展が決まり、ホンモノ市実行委員長の宮田さんは場所決めが大変!と嬉しい悲鳴です。どうぞ皆様、追分へお越し下さい。
■これはヤマボウシの実です。

人間の土地 (新潮文庫)

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宮崎アニメもまたこのあたりにルーツがあるのかな?と。