otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

本という物

今日は2時から油や本館玄関を使って、詩人の長田弘さんが「本は大事なものを思い出させる」という講演をしてくださいました。財団法人出版文化産業振興財団(JPIC)の協力により実現しました。「本のまち・軽井沢」2周年記念事業として行われたので、」本のまち・軽井沢のメンバーが集合して手伝ってくださいました。
長田さんは昨年に続き二回目のトークでしたが、実は昨年旧軽井沢のユニオン・チャーチでマクベスの朗読劇を行った際、ちょうど一年前ですが、長田さんにもお話いただき、そのお話「本のまち・軽井沢」の出発に相応しく、あまりに良かったのでサイン会のときに「油屋の隣で古本屋をやっています」と名乗ったところ、長田さんが油屋には思い出が数多くあり、非常に懐かしい、売りに出ているならばコロニーさんがやれば良いのにというお言葉をかけてくださったのでした。そのとき傍にいたマナビノタネのMさんが目を丸くして聞いておられたのでしたが、なんと一年後それが実現したわけで、おそらくこのたび追分まで来ていただいた背景にはそのあたりのことがあるのかと思われますが、とにかく有り難いことでした。
最終的に60人余の参加で、危うく席がなくなるところでしたがなんとか入り、少々窮屈で申し訳なかったです。でもなんとか雨にも降られず、むしろ生暖かい外気で、寒さがひどかったらどうしようかと思っていたので、ひとまずほっとしました。念のため使い捨てカイロも買っておきましたが使わずに済みました。
地元での開催でしたので、追分らしさを出してみました。会場を彩る切花の盛り花は外注をやめて、ホンモノ市で花屋さんからススキやチョコレートコスモスブルーサルビアの鉢を買いそれでコーナーを飾りました。林檎を籠に盛って芳香剤の代わりに。終わったらすべて有効活用できるようにしてみました(笑)。林檎は長野産の秋映えとシナノスイートで、かすかに甘い臭いを漂わせていましたが気がついた人はいたかな?
一時間半のトークは油屋の思い出から始まり、長田さんの静かな口ぶりの中にも説得力のある本の話がたっぷりでした。そのあとサイン会があり、本を抱えた人の列ができました。
また出立までの間にわざわざ古本屋を覗いてくださいました。
感謝:速記担当;風間さん、音響・録画のお世話になったKさん、MOさん。講演中の店とギャラリーの店番のUさんとMAさんご協力有難うございました。(ギャラリーサポートのYさん、いつも鯛焼き差し入れ有難うございます。)椅子とスリッパは追分公民館から拝借しました。
遠路からお越しいただいた皆様、有難うございました。今回は初めて「しなの鉄道信濃追分駅」との輸送を行いました。不便な中、足元の悪い中追分までお越しいただき本当に有難うございました。
関係者の皆さんお疲れ様でした。

此処までの道は平坦ではなかったですが、本館に60人もの方をお迎えしてトークができる日が来るようになるまで油やを整えられたことに感謝です。寒さ、狭さ、トイレの数の少なさなど不自由なことも多い中でしたが、でも建物に明かりが灯って人の気配のある光景はやはり素晴らしく、5月から走り続けた甲斐がありました。
家にはやはり人が入っていないともったいないですね。

この玄関ホールはなかなかいい空間です、コンサートやイベントにも使ってけそうな予感が。
大いに有効活用していきたいと思ったことでした。