otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

あの賑わいは夢か幻か

■本日の浅間山
秋雨がちの土曜日でしたが一晩で天気は一転、今日はすっきりと晴天です。昨日は生あったかい妙な気候でしたが、今日は爽やかで涼しい風が吹き色づいた葉をぱらぱらと散らしました。夜のニュースによれば太平洋側が季節外れの暖かい一日だったようで、このあたりはそこから外れていました。
ホンモノ市・きのこ祭りからホンモノウイーク、そして長田さんの講演会となだれ込んだ怒涛の一週間でしたが、今日の追分は日曜とは思えないほど静かな一日。今日はスタッフが番頭と私の二人だけで、二箇所を管理しなくてはならず、私はずっと終日油屋番でした。昨日の片づけをしながらギャラリーの店番でしたが、お陰さまで仕事の合間にこの空間を満喫しました。
ごんざさんでフルート等の演奏会が開かれていたようで、風に乗って静かな村に木管楽器の柔らかな音色が流れ、時折拍手も聞こえて和やかな雰囲気でした。
中山道を歩く団体客がさっさと通り抜けていきました。もう少しゆっくりしていけば良いのになあ・・・。数人が油屋の看板を写真に収めて、足早に立ち去っていきました。あの人と店で溢れた数日前の日々が幻の如し。でもその繁閑がこの地の最大の特徴です。
今日のように太陽が一杯の日ですと一段と秋の斜めの光線がギャラリー内に深く差し込んで、窓際の軽井沢SG倶楽部さんのステンドグラスが綺麗、ギャラリーは華やかな空間になりました。陶芸の品々も一段とまろやかに見えます。これこそ天然の照明の力ですね。
昨日の長田弘さんの本の売り上げの集計をしたところ、人気ベスト3は同数で下記の三冊でした。実はこの三冊は私はすでに持っており、(特に『読書からはじまる』はいわばバイブルのような一冊なんですが、)今回は別の一冊の本を新刊本販売コーナーで手にして凄く気に入りました。『日和文庫』に載せる予定ですので、今は内緒です。

読書からはじまる (NHKライブラリー)

読書からはじまる (NHKライブラリー)

長田弘詩集 (ハルキ文庫)

長田弘詩集 (ハルキ文庫)

森の絵本 (講談社の創作絵本)

森の絵本 (講談社の創作絵本)

北軽井沢の本のイベントもこの天気は申し分なくきっと成功したことでしょう。寒冷地のイベントは天気が成功の大きな鍵を握っているように思います。晴天なら良いというわけではなく、たとえば昨日は曇りの落ち着いた天気であったことで、むしろお話に集中できたように思います。
この良い空間を味わうことができるのはあと8日間。最終日23日(日)の高尾さんの散策とあわせてご堪能下さい。