otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

それぞれの旅

特急「しなの」は一時間に一本間隔で走っていますが、ほとんどは名古屋⇔長野です。一日一往復だけ大阪⇔長野を走ります。朝8:58大阪発長野行き、折り返しで長野発14:00大阪行きです。今回はそれに大阪から長野の一駅前の篠ノ井まで乗ってみることにしました。これだと新幹線を使わずに済むわけです。
実家は西宮市内なので、JR西宮まで送ってもらって快速に乗ればわずか12分で大阪駅ですが、駅へ辿り着くまでに朝の踏切をわたらなくてはいけないので、そこが第一の難関、気持ち早めに自宅を出ました。
26分の快速に乗って大阪へのはずが、昨晩の雪の関係でダイヤが乱れており、途中後続の追い越していく快速に乗り換えたりしました。タイトな通勤時間ゆえ、どの電車でも遅延をわびるアナウンスが流れました。
無事、乗り継ぎに余裕のある範囲で大阪駅へ到着してみるとまずモダンな駅の作りにびっくり。大きいドーム天井になっていてヨーロッパの終着駅のようです。金沢・長野方面のプラットホームには売店もあまり無く静まりかえっていたので、場所を確認してまた連絡通路に上がり、長い車中のためのおにぎりやら飲み物、おしゃれなカフェで珈琲をテイクアウトしてからホームに戻りました。
10両編成の列車は、ココが始発だというのに、入線はわずか数分前!でした。この列車は2両もグリーン車をつないでおり、一方自由席は二両しかないので、前回一度自由席を確保しにくい時があったので、念のため長旅なので指定席を押さえてあったものの、今日は超閑散でした。切符の確認が終わった後はゆったり座って行くことが出来ましたヨ。
番頭は珈琲を飲み終わらないうちに爆睡。私はひとりで本を読んだりうとうとしたり、おにぎりをかじったり、景色をきょろきょろ楽しみながらマイペースで行きました。
この日記のために携帯で原稿打ったり↓しましたので、そのまま載せておきます。

米原、岐阜は白い世界。まだまだ雪は降り積もり中で、空も田んぼはたも山も林も白く、霧もまいていて何もかにもが、白い。
車でだったら、しんどかったかも。列車も現在7分遅れ。関ヶ原も白い。
まだまだ雪は降る。

屋根の雪が薄くなって、列車のスピードがあがった。遠くの山は白いけれど、外は雨にかわり揖斐川をわたる。
次の停車駅は岐阜。
名古屋までは一日一本しかないからか、車内販売は大阪からは無く途中から。持参してきて正解。

そうなのです、雪で有名な米原はやはり大雪でした。
名古屋からはいつものコース。一つ目の千種(ちくさ)に特急が止まるのがなんだか不思議。東京駅の次の上野みたいなものかな。
帰省の戻りらしい人やら、これから実家に帰るみたいな大学生など、帰省ラッシュの終わった正月5日の特急列車の車内はのんびりながら、いつもとは少々違う感じ。
木曽福島あたりは雪景色でした。三大名車窓といわれているらしい姨捨の景色は雪でまた風情がありましたが、個人的には善光寺平はどちらかというと早春か晩秋が良いかな。棚田がすっぽり雪に埋もれてしまって・・・。
篠ノ井に13時41分につき、5時間の列車旅は終わりました。さほど長くは感じませんでした。
篠ノ井からはしなの鉄道に揺られて、小諸で乗り換えて3時過ぎに信濃追分に到着。追分には雪はほとんど無く駐車場の車もすぐ発車できました。駐車料金は9日間:1800円也、安い。しなの鉄道が1230円。7時間の列車の旅でした。飛行機でハワイやアメリカ西海岸までが8時間で結構長いけれど、それに比べて空いた電車で、シートベルトもなくのんびり来るとさほど長くは感じられませんでした。
一方番頭はほとんど寝ていました。自家用車だったら運転手の人にとっても、列車の旅は楽チンのようでした。

■こういうのも出ているんですね。
(1)宮沢賢治 (日本語を味わう名詩入門)(2)金子みすゞ (日本語を味わう名詩入門)(5)立原道造 (日本語を味わう名詩入門)
『日本語を味わう名詩入門』シリーズ(全8巻) 
あすなろ書房 萩原 昌好ほか 編

カラフルな詩集、表紙はいいけれど、中のカットはもう少し静かでもいいのでは?本人ならともかく他の人が絵をつけてしまうと、詩の心に揺らぎが出てしまうような・・・。解説もつけて、より多くの人に詩を身近に感じて欲しいのわかりますけれど。