otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

結界だな

今朝もまたジョウビタキ♂の窓ガラス攻撃は続きます。初夏はキビタキ♂が南の窓を目の敵にして、正確には窓に映る架空の敵を相手に攻めてきていましたが、冬はジョウビタキで北側です。キビタキがぴいぴいと甲高い声で鳴いて威嚇したのに対して、ジョウビタキは鳴きはしません。体当たりで突撃あるのみ!ある意味でもっと過激です。至近距離から飛んでくるので、スピードはあまり無いためぶつかって落ちることは無いようですが、窓もジョウビタキの体も心配です。
すぐ近くでシジュウカラたちは我関せずで、ヒマワリの種をつついています。同じくらいの大きさですが、「タキ」属の皆さんは見かけでも雌雄はっきりとしているし、群れないで、オスはライバルを突撃!とずいぶん違います。ヒマワリの種を銜えているのも見たことはありません。

正月休みに関西から戻ったら、どうもトイレの流れが悪いため、何か詰まらせたか、この寒さで何かが凍ったかと思い、先ず設備やさんにきてもらったら、浄化槽らしいということで、今度は浄化槽屋さんに来て貰いました。
すると浄化槽の排水の前のタンクの水位が異常に高く、どうやら自然放水がうまくされていないというのです。
その原因は多分自然放水の管には沢山の直径1cmくらいの穴が開いているのですが、それが詰まってしまってしまっているのだろうとの推測。沢山の穴が開いているはずなのに??と半信半疑。
翌日重機で放水管の先っちょを掘って、管(直径15cmくらい)の中を見てみるとなんと植物の根がびっしり詰まっていました。つまりこの山荘を建ててから19年あまりの間に、この山荘の周りの木が水を求めてこの穴から根を進入させていたということなのです。入り込んだ根が管の中で混み合って、しかも太り管を詰まらせたというわけ。どうりで夏くらいから風呂の水の栓を抜くと台所の排水溝からゴボっと大きな音がしていたことも有りました。兆候はあったのです。
管内に詰まったものをざっと取り去り、先に大きな穴を掘って、大量な水の行き先を確保してやり、冬場の工事はひとまず終わり、春に新たな排水管を埋めるとのこと。やれやれようやくすっきり流れるようになりました。地面の下でも自然に攻撃されていたというわけです。
というわけで。窓は鳥に、玄関は猫に、排水管は木の根に攻め立てられたというわけで、やはりココは自然との結界だったなあと実感しているこのごろです。
またジョウビタキ君の羽や足が窓にあたる音がしています。餌場ではニイニイとヤマガラが鳴いています。よく見るとこの二種の鳥の色はよく似ています。どちらも柿色のオレンジが鮮やかで、殺風景な真冬の林の傘かな彩りです。ジョウビタキの羽の白が紋付に見えます。
今朝もマイナス10℃を下回り、水盤はかちんこちんで、シジュウカラがその氷をつついたりするので、餌は毎日補充する必要は無くても水を出してやらねばなりません。結界にいるんだから仕方ないかなと思っています。

外猫ズは全員元気です。チビもだいぶ大きくなりました。母さんクロキチはいまだに私にふーーーと威嚇するのが困ったもの。でも手なずけるのはむしろ危険かなと思い、早々に引っ込んで窓の内側からこっそり眺めています。この窓ガラスこそ結界そのものですね。

85枚の猫

85枚の猫

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