otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

けものみち

あの後、東京の気温はみるみる下がっていったとのこと、むしろ予定よりも早く雪になったようですね。東京も白くなったとは!失礼。我々が埼玉で通過した激しいみぞれ雨を降らせていた雪雲はあの後東京へ向かっていったんですね。
追分は久々に青い空と白い山が姿を見せました。運転手の番頭は東京行きの翌日は休憩日。私はというと、早朝から鳥達にヒマワリの種がない!とせっつかれ、一方ベランダの空の皿の前に子猫にちょこんと座られては、じっともしておられず、朝から主婦業?食堂のおばさん業をあれこれと。そんな中ふとつけたテレビに、東京の白い世界が写っていてびっくりしたのでした。一日違ったら東京の混乱の中に突入して行かなくてはなりませんでした(汗)。
慣れない雪で1000件近トラブルが通勤時間に発生したとのこと、怪我や事故に遭われた方お気の毒に。数年前東京の路面が何日も凍ったことを思い出しました(6年前か)。今日一日でだいぶ収まりそうですか?歩道橋の階段などが一番危ないです、くれぐれも気をつけて下さい。雪だけなら綺麗でたまには良いですが、凍るのは何しろ危険です。

ヒマワリの種を出してやると、すぐさま野鳥がやってきます。どこかで見ているんでしょうか?鳥の種類によって食べ方は違いますが、カラ族はヒマワリの種はくわえていって、枝で足で殻を押さえて割り、中の種を出して食べて、二つに割った殻は捨てます。大体決まった場所で食べるらしく、ヒマワリの種がやたら沢山落ちている場所が庭に数箇所あります。鳥は雪の原の上を歩いたりしますが、野鳥は軽いので雪にめり込んだりはしません。一方、猫になると子猫でも雪の原を歩くとその重みでめり込みます。だから、20cmも積もればスッポリ埋もれてしまいますから、彼らは人間が雪掻きしたところを選んで歩きます。自分の行きたいところにはその道から枝分かれして小道を作り、同じところを通ることで道となり、獣道ならぬ猫路ができます。我が家のドライブウエイにも枝線が二本ありますよ。猫は行動ぶりはワイルドでもヤッパリ人間社会に依存しています。
そういえば先日道路を痩せぎすの狸が走っていました。楽な方を選ぶというわけです。こちらへ突進してくるので車を止めたら、タイヤの臭いをかいで、すたすたと行ってしまいました。危ないなあ・・・タイヤがネコ臭くて、車をばかでかい猫かと思ったのかなあ。。車を止めた狸!唖然です。
ココでは人間はへりくだって生きることになりそうです。人口密度が一番低いんだからしかたありません。

本の魔法

本の魔法

第38回大佛次郎賞を受賞したとのこと。薪ストーブの前で薪をくべながら読み始めると、つい引き込まれて読み進み、まもなくこの本の見返しが黒であることの意味が漠然とだけれど理解できました。本という世界の知られざる一面が書かれているばかりか、その先に山頂の縁から火口を覗き見るようなさらなる深淵を感じました。