otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

氷壁と鳥の唄

真冬日が続いて、積もった雪も量が気持ち減ったとはいえ、融けないということは凍らないということで、ちょっと油断していました。太陽光線の威力で真冬日でも日差しの中で少〜し融け、すぐ蒸発しかさが減って、でも一部は夜間に凍っていたのです。林道は初期に雪掻きをきちんとしていなかったので、ずっと「白い雪」だと思われたのは、いつの間にか「白い氷」になっていたのでした。
そして雪が降ってからもうだいぶたつある日、自宅前の林道を町?が雪掻きしたらしく、ふと見ると入り口に氷塊の小山ができていたのです。慌てて駐車場の前の小山のほうはスコップで崩しましたが、もう一方の元のドライブウエー:郵便やさん、宅急便、生協さんが使う小道の前の山を崩すのをうっかり忘れていたのです。翌日行ってみたらものの見事に凍りつき、もう歯が立たない状態に。以来宅急便さんはこの氷山を乗り越えて配達してくれています。申し訳なし・・・。
初期動作をまちがえるとこうなります。元はグラニュー糖みたいなサラサラな雪だというのに、ひとたび氷壁になると鉄壁の如し。嗚呼。
世の中の閉塞感、経済の停滞、震災の復興の遅れとこの厳しい寒波を重ねて、一層春を待つ気持ちが高まる立春
それでも気持ち鳥の声に変化が表れて、猫も騒ぎ出しました。自然だけは確実に前へ進んでいるのです。
   ことり「ことり」新宮晋(文化出版局)2007/04
東京子ども図書館の会報「こどもとしょかん132号」に「こどもは幸せが目の前にあれば、それを疑わない」ということを理事長の松岡享子さんが気づかされたと文章にありました。
なるほど!これは前進する糧になるに違いないとおもいます。おそらく野鳥も子どもも持っている、その天然の力:前だけ向いて活きていくことができる力、ひいてはそれが大人の喜びにもつながっていくんだなと。
スコップがはいらない氷壁を前に、どうしたものかとがっくりしている私の耳に、いつもよりちょっと澄んだ長めのさえずりが聞こえてきました。鳥には来る春の予感が見えているのですね。そのうち緩むに違いないと考えることにしようと思いました。

あさになったのでまどをあけますよ

あさになったのでまどをあけますよ