otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

ひかりの春

日が延びた!と喜んでいる昨今ですが、今日が春分の日ということは、今年もはやほぼ4分の1が経過したというわけで・・・。まあ悲観的になるよりは、まさに春に向かって活き活きする空気に浸る喜びを味わいたいと思います。雪も残りまだ芽吹きの時には程遠い追分です、おそらくあと少なくても二ヶ月はかかりますけれど、昨日近隣の庭先で福寿草が金色の花を咲かせているのを見つけましたし、野鳥もヒマワリの種よりも追いかけっこに忙しいし、なんと言っても日差しそのものが違ってきました。すでにひかりはまさしく春そのものです。屋根の雪は派手に音を立てて落下しますが、地面を覆っていた雪や氷は魔術のようにふっと消えていきます。その消え方を見ていると、太陽の熱だけでなく、風や地面の息吹もまた雪を溶かす力があることに気づきます。普段はほとんど気がつかないのですが、地熱の存在を意識することができます。
冬を前に自ら枝の先にコルク層を作って、葉を切り捨て冬をしのぐ樹木。裸で雪の中で立ち尽くす木は一見眠っているようで、実は地面の下は冬の間も休んでいないのだということです。樹木だけでなく、カタクリやイチゲソウなどの春の妖精;スプリングエフェメラルもまた着々と顔を出すタイミングをちゃんと計っているでしょう。雪は彼らの水分の蒲団であり、無いよりは有った方がいい存在です。そう思うと足元のぬかるみもまた少し見直します。幸いこのあたりはまだ土のぬかるみを靴裏で体験することができます。

プリーシヴィンの森の手帖

プリーシヴィンの森の手帖

ことりをすきになった山 (エリック・カールの絵本)

ことりをすきになった山 (エリック・カールの絵本)

4月から信州で就職することが決まった少年Rは、上田に引越してくることになり、月曜に第一陣の引越しをしました。
大学入学のときから独立した彼は、4年前に自分で家探し・引越しを経験したので、今回は二度目でもあり短期間で上手くやってのけました。学生と社会人は勿論社会的な立場がずいぶんと違うものの、今までの長いサッカー生活や飲食店でのアルバイトなどが、きっと新生活の役に立つことでしょう。この厳しい時代に雇ってくださる会社とのご縁を大切に、頑張って欲しいと思います。少年Rにも光の春の幸あれと。
とりあえずは立つ鳥跡を濁さず、きっちり東京のアパートの片付けをするように!