otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

ONとOFF

昨日は開店直前に某テレビ局の飛び込み取材がありました。軽井沢町内にできる大規模な別荘の噂に関する取材でした。なんとかその噂の名前を聞きだそうレポーターはかなり苦心していましたけれど(たとえ知っていたとしても)、職種柄おいそれと個人情報を出すわけがありません。通りすがりの町行く人ならまだしも、店の前では無理ですね。
そのときに撮ったであろうレポートを今朝のテレビで一部写していましたが、当店の非協力的コメントは勿論カット!されていました。
ご苦労様でした。
ここではっきりさせておきたいのは、軽井沢は人々の生活の中でONとOFFがあるとすると、圧倒的にOFFの土地柄です。皇室であろうと、どこかの外国の偉い方であろうと、億万長者だろうとOFFの時は基本的にはみな平等でいいのではないかと言うことです。ここでのキーポイントは調和。家を建てるときにも、服装も、目立ちすぎず周辺とかあたりの自然とマッチすることが、結果的に心地よさにつながります。
その昔、散歩中に昭和天皇皇后陛下にばったりとお会いして、野鳥の話をしたという方があるそうですが、アンノン属が軽井沢の町を変えて30年、芸能人や有名人が軽井沢銀座に来るようになってから残念ながら平穏は崩れ「騒がない軽井沢」は確かに消えたように思います。
新幹線が通り、アウトレットができて、古きよき軽井沢はなくなったと嘆く方もおられますが、嘆くばかりではいい方向には向かいません。
新たな風も昨今少し吹いてきているようですし、先を見据えて次の一歩を踏み出していきたいと思います。
東京タワーを回顧する人も多い中、スカイツリーが俄然人気のようですけれど、ここ数十年、東京タワーの存在を意識していた人はどれくらいいるでしょうか?軽井沢も同じ。守りたいのなら日々努力しなければ無理です。無くなろうとしてから騒いでも遅し。なにしろ、そこに暮らす人にとっては生活そのものですから。ちょっとえらそうに書いてみました。