otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

花鳥の春

ありがちなことですが、連休が終わったら、比較的好天が続いています。連休にわざわざ来た方々にこういう日をプレゼントしたかったなぁと。
新緑の中で桜も咲いています。(今頃!ですよ。驚く無かれ、実はまだ最低気温が零下になったりしています。)
コロニーの裏庭でも、池の端のオオボケが花をつけ、早速ヒヨドリメジロが蜜を求めてやってきています。
油やとの境のヤマブキも咲き、裏庭には花のつく木は少ないのですが、今だけは鮮やかな彩りがあります。
山鳩のつがいが二階の格子の上にせっせと巣作りをしていましたが、座り始めました。時々交代していますかえあ、きっと夫婦で卵を温めているのでしょう。山荘ではベランダに干しておいたバスマットをつついて、ほつれた糸くずを運んでいくシジュウカラの姿が何回も目撃されています。これもおそらく巣作りに使うのでしょう。
そうこうしているうちに、ついに今年もあの黄色い煩い奴がやってきました。夏鳥であるキビタキ♂です。鮮やかな胸の黄色が新緑の若みどりの中でピカリと光っています。まだ窓をツツキには来ませんが、ひときわ甲高い声が林に聞こえています。春にベランダ横にサンルーム(物干し場)を作ったので、勝手が違ってちょっと警戒しているかも知れません。今までは南側のガラス窓に自分の姿が写り、それをライバルと勘違いして、朝早くから窓辺で威嚇したり大騒ぎしていたのですが。さて今年はどうなることか。

12日午前中は追分郷土館のイベント追分散策に午前中参加して来ました。歴史散歩なのに参加者は全員女性だったので、学芸員の方が驚いていました。お天気に恵まれた中山道を一里塚から、分去れまで歩きました。端から端まで歩くと言うことはなかなか普段しないのですが、案外大変ではありません。特にいろいろな歴史的な解説を聞きながら歩くと二時間はあっという間でした。郷土館二階でまず説明を聞いてから歩くことで、宿場のイメージが涌きやすかったと思います。ここには建物の模型もあるのです。
中山道の中で三箇所設置されていた貫目検め所のひとつが追分宿にあったと言うこと。かつては下諏訪神社もあったということなどを新たに学びました。参加者の中に歴史に詳しい方が何人もいらして、お話が伺えたのもよかったです。
またこれからも何かテーマを絞って歴史散策ができたら良いわねと皆さんで再会を誓いました。
たとえば「水路」とか、今はもうなくなってしまった神社仏閣についてなど。
春は陽炎・・・花びら舞う微風の中で、目を細めると明るい日差しの向こうに、ふと遠い昔の気配が立ち上ったりするような感じがします。梅雨前の静かな追分宿は、なーんにもなさそうでいて、そんな不思議な空気があります。