otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

水鏡

ご存知でしょうか?油やの一番奥、ルーサイト・ギャラリーさんの廊下の東側に小さな泉があります。昨年はちょっと雨が降るとすぐ氾濫して、溢れた水が建物の下へ潜り込むので、じめじめしてしまってどうしたものかと思っていました。今年の初夏にTさんに、水路の堆積物を掻きだして貰い順調に流れるようになり、氾濫しなくなりましたが、泉には浮き草や落ち葉が積もっているらしく、水中がまったく見えなくてちょっと不気味でした。時折蛙が浮き草の中から眼だけ出してこちらを見ていたりしましたが、この水面を覆っている水草をどかしてみる勇気はありませんでした。泉というより沼のような感じでした。
そこへ救世主現る!ギャラリー・一進で展示の始まった絨毯展のモハンさんの奥さんが、この池さらいをかってでてくださって、二日がかりで見違えるように綺麗になりました!
一番端に水が染み出るところがあり、この水が南に向かって流れて、新館の下をくぐって、庭の水路へつながっていますから、これは油やにとって案外シンボリックな存在なんです。直径1mほどの小判型の池だと思っていたら、ひょうたん型でした。「ひょうたんから清水が流れ出る」とは、ちょっと縁起の良い話です。
そのひょうたんの水面が夏空を映して、まさしく水鏡!です。ルーサイトギャラリーのMちゃんも手伝って、蚋に刺されながらも池の周りもみるみるうちに綺麗になり、あらま杉苔も現れました。ホームセンターでなにやら買い込んできて、すっかり綺麗な庭園になってきています。池の傍の石の下に蛙がすんでいるんだとか。まさしく皆さんの善意によってできた磁場の鏡です。曇らないように磨き続けていかなくては。
Mちゃんは、池さらいに夢中になり、小学校の夏休みの宿題が遅れ気味・・・だとか、でも池を綺麗にすることこそ、立派な夏休みの課題だと思います。推薦文を書いてあげたいです。
嬉しいことに磁場はどんどん活き活きとしてきています。