otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

冬支度の音

今朝は二度目の冠雪でした。2000mぐらいまで白い筋がついています。昨晩大きな月が東にくっきりと見えましたことを思い出し、月から降ってきた雪のような錯覚が・・・なわけはないですが(笑)。
ホンモノウイークが終わってからというもの、中山道は毎日どこかが何かの工事をしていて、通行止めとなっていて、不便極まりなく、この寒さの中お越しいただいた方にはまことに失礼な話です。あと少しのはずではありますが。
舗装の後、現在コーティングをしています。おそらく次は目地を入れて石畳風に…景観に配慮するということは、余計に時間がかかるということです。つまり化粧中です…。正直のところあまりその余裕はなくなってきています。降雪の前に終わらせる必要はありますが。
もう追分ではストーブを点けています。最低気温が零度に近い日々です。昨日は木枯らしらしき強い風が吹いて、今朝は林がぐっと明るくなりました。葉チラシの風です。
暗くなってから、籠を抱えてストーブの薪を取りにでました。林はポトリポトリとざわついています。まるで雨粒が落ちているみたいですが、暗がりで見えないけれどおそらくこれは葉が散る音です。かなり大きくて驚きます。ほかに音のない世界ですから、余計大きく聞こえます。コナラやクリの葉は結構大きいので、音も大きいのです。白樺やツリバナ・サクラは薄い葉っぱで、もう散り終わっています。
見上げると上空は風が吹いているらしく薄い雲が月を横切っていきますが、林の中は無風です。つまり葉は自分で落ちていくのです。別れの音だなと、しかし感傷に浸るというよりもむしろ潔い感じに聞こえます。樹は葉と枝の間に一種のコルク層で栓をして、葉を落としていくのです。自然の摂理ではありますが、見事なけじめのつけ方です。一斉に散っていくという自然の時計の正確さに驚きますが、もたもたしていたら、生き残れませんからね。
なにしろふと見たら外気温はすでに零度を下回っています!!これは大変。

7月21日に開けた「文化磁場油や」は明日11月3日、あさって4日の二日をもって、今年の営業をおしまいにいたします。3か月半無我夢中でやってきましたが、ここで一区切りをつけて、また来春芽吹きのころに開けます。まさにこの木々のように冬支度です。

先週から来春に向けたミーティングを始めています。明日もまたダンスケを囲んで行う予定です。

明日は文化の日であり、堀辰雄記念館・郷土館は無料解放されます。合わせてお楽しみください。堀記念館の追分展はなかなか充実していますよ、お見逃しなく。
油や玄関ホールでは、ストーブ作のぜんざいをふるまおうかなと現在仕込中です。冬中ストーブでしょっちゅう作っていますが、今回のはこの冬初めてです。欲張ってたくさん作煮始めたら、煮えるのに時間がかかっています。間に合うかしらん?柔らかくなってからでないと砂糖を入れられないのですが・・・。
薪のはぜる音が夜のしじまに響いています。久しぶりにストーブの火の番をしながら本でも開こうかしら。思えば本を読む時間もろくにない日々でした。

我が愛する詩人の伝記 (中公文庫 (R・19))

我が愛する詩人の伝記 (中公文庫 (R・19))

なぜかよいキノコの本が最近立て続けに出ています。
里山のきのこ里山のきのこ 本田尚子 幻冬舎ルネッサンス 2012/08/29
「きのこ絵」パイインターナショナル
「おさんぽきのこ」