otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

北帰行

温かい風が浅間山麓にも吹き抜けていきました。地面は水浸し、屋根からは水滴がしたたり落ち、時には氷塊が轟音と共に屋根から滑り落ちます。
今日の午後は雨でした、雪ではなく。
昨日は妙に暖かく、するとすぐさま夜、車のライトにピロピロ〜と小さな蛾が寄ってきました。日没後にも気温がゼロより上は久しぶりですが、蛾が素早く表れたのには驚きました。ダメダメまだ出てきては!と追い払いたい気分です。
明日、名古屋の市場に日帰りの番頭の壮行会?を兼ねて、千ヶ滝温泉へ行ってきました。店のお客様のAさんが、勧めてくださったものですから。そしたらなんと帰りにそのAさんと廊下ですれ違いました!
実は、千ヶ滝温泉も星のやのトンボの湯も、浅間山麓の住民は登録すると割引があるのです。ただし週末は金額が変わります。複数人で行くならば、平日がお勧めというわけです。今日は一人500円。
お風呂の時、ロッカーのカギを手首につけるのが苦手だの、某温泉はロッカーが狭いだのとほざいていたら、Aさんがここを勧めてくださったんでした。若干施設が老朽化しているものの、洗い場が衝立があること、ロッカーの鍵がカード式で、暗証番号を入れる代わりに、通常の鍵がないこと、ロッカーが大きいこと、比較的空いていること、駐車場が大きく無料なことなど、利点は多々ありました。
屋根つきの露天風呂に、雨音を聴きながら浸かりました。本を持ち込んでサウナに入っているお客さんもいました。のぼせないかしらん。どうぞ、混雑しすぎないで、続いてください!!勝手な客ですね。
温泉に行く前に、中軽井沢駅前の鉢巻さんで早めの夕食を取っていきました。いつ行っても常連客でカウンターの半分は埋まっています。お酒をちびちび飲みながら、マスターとおしゃべりを楽しむ常連さんが必ずいます。その話を小耳にはさみながら、私がいつも頼むのは必ず「天重」です。てんぷらがお重からはみ出ています。エビも3匹入っていますが、私はたっぷりのかぼちゃと、マイタケ、ピーマンなどの野菜てんぷらが多いのが気に入っています。
さて、明日は開店日です。
雪が大部消えましたから、そろそろ木曜・金曜も復活させないと。
実まだアスファルトにこびりついている強者氷が潜んでいて、時々走行中の車がずるっと横に揺れ、結構びびります。
安曇野から北帰行のハクチョウが旅立ったそうです。寒さがちょっとおさまってほっとしているのは人間ばかり。
どうぞ無事で。
気持ちがほんのりしたひなの月の入り口です。
実は待ったなしの三月!なのですが、まだ初日でちょっと油断しています。


今週から平常営業時間となっていますが、久しぶりの木曜日金曜日の店はやはり静かでした。
気温も上がってきたこともあって、週末は先週よりもだいぶに賑わいました。喫茶を注文してくださった常連のお客様が、「あれは何かしら?」と窓の外の木瓜の枝を指されたので、どれどれとみてみると、まあ、オオマシコらしい、赤みがかった小鳥が枝に止まっていました。赤みの薄さから♀のようでした。大きさは雀大。ほんのり赤い小鳥が、そのうち真っ赤な花が咲く木瓜の木にちょこんと止まっているのが、偶然とはいえ面白いなと思いました。野鳥の森では運がいいと見ることができると聞いていましたが、追分でオオマシコを見たのは初めてです。やっぱりいるんですね。赤い鳥とはいっても、北米のカーディナルスほど真っ赤ではなく、ほんのりと赤いのが奥ゆかしくて、なんとなく日本らしい感じです。
水が引いてしまった空っぽの池に悲観していた私ですが、ちょこっといい気持になりました。
教えてくださったAさんに感謝。