otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

真夜中の冷気

otobokecat2013-07-10

◇「油やの小さな古本市」 好評開催中です。 7/26(金)まで
♪東京の古書店4軒(西秋書店、中野書店、徳尾書店、古本海ねこ)+旅猫雑貨店による「一部屋古本市」!
[会場]信濃追分「文化磁場油や 蝙蝠」 0267-31-6511
 http://aburaya-project.com/

毎月7日に開催のレトロ市が梅雨明け直後であったにもかかわらず、雨に降られてしまい、週末開催だったのにちょっと気の毒でした。翌8日からは、割といいお天気続きです。しかし暑い!エアコンのない軽井沢においては、急に暑くなると緑も人間もげんなりです。もちろん、都会から来た人にとっては、ずいぶんましだと思われるでしょうが、それでも軽井沢はもっと涼しいと思ったと言われてしまっています。期待度が高い分、幻滅させています・・・
ここの所不調であった油や発電所もようやく80kwhを超えるようになっています。しかし5月の100kwh越えはまずありません。緑に横取りされています。気温と発電は関係ないとのことです。5月から始めたので定かではありませんが、葉の出る前の4月に発電量が一番期待できそうだとのこと、一年待つとしましょう。

夕方でも24,25度でしたが、夜半を過ぎだんだん気温が下がり、日付をまたいで、俄かに窓から冷気が入ってきています。これでこそ軽井沢。外気温ただ今16℃です(深夜12:45)。ほらっといいたいけれど、皆さん寝てますね。
熱波の都会から徐々に軽井沢に人が移動してきているように思います。スーパーのツルヤに行くとよくわかります。
海の日の連休も近いことですが、明日急に追分に避暑で見える方からの予約がありました。日中は決して涼しいとは言えないかもしれませんが、夜気には自信があります。なぜならばここには人工構築物が少ないからです。都会ではアスファルトの道や、マンションが地表のほとんどであり、地面や草木が映えているところはごくわずか、杉並区でさえ緑被率は5%以下だったと思います。アスファルト、建築物とりわけマンションなどのコンクリート建築は保温が凄い。夜中にテラスへ出ても、ビル表面からの放熱と、エアコンから吐き出される熱風で、狭いベランダの中で干からびそうになったことがあります。
その点、ここでは圧倒的に緑被率が高く、夜間ともなるとひやっとするほどです。夜気がひたひたと降りてくるという感じ。
それでもここの所、泉も枯れるほどの水不足で、さて明日、朝露は見られるのでしょうか?

今まだ夜は静かです。全く虫の声はありません。ハエや蛾などの羽のある虫たちが、電球によって来る羽音だけがうるさく聞えます。

講談社文芸文庫室生犀星あにいもうと』をめくっていたら、「信濃」がまさしく堀辰雄立原道造に関する小品であり、堀辰雄の『雉子日記』と合わせて、『風立ちぬ』の時代の追分を感じる作品だなと思いました。「信濃」には油屋の火事のところに触れた一文もあります。夜気と静けさと。おしゃべりな鳥たちが眠っているこんな夜には、いつまでも本を読んでいたい燈下の私です。

ホンモノ市の募集が開始しました。油やのHPをご覧ください。募集は8月28日までですが、宿泊の応募は先着順だそうです。

この夏の新企画:KEB(軽井沢演劇部)による朗読劇@油や 
 8月6日14:00−15:30
 ヘッセ「少年の夏の日」をやります。いまや100%中学生の教科書に載っているものであり、夏の軽井沢で味わうのはぴったりの出し物です。
少年少女、かつて少年・少女だったあなた、どうぞ!予約を受付開始しました。
[会場]信濃追分「文化磁場油や」ギャラリー一進 予約1500円 当日2000円
 お申し込みは(http://aburaya-project.com/)のお問い合わせフォームからが一番確実です。

◇納涼高原古本市
  ─今年もやります!
7/27(土)〜 8/4(日)
11:00−17:00

[参加古書店]長野古書組合の有志
(りんどう文庫、松信堂、北島書店、団地堂、レールホビーズ、古書内山、追分コロニー、ほか)
[会場]信濃追分「文化磁場油や」スペース710 (http://aburaya-project.com/
お問い合わせ:古書追分コロニー( 0267-46-8088)