otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

やはり磁場なのだから

昨年7月21日に始まった文化磁場油や。ということは、ついに二年目に突入しました。
今年は5月の連休から開けているので、また個人的なごたごたもあって、ただひたすら走り続けていただけだったため、セレモニー的なことは一切しませんでしたが、ふと顔を上げてみると二回目の夏となっていました。馬子唄道中が油やのアプローチをすっと入ってくるのを見て、そのことに気が付き、そうか…と少々感慨深くなりました。

過去6回は追分コロニーとして店先で往来を行く行列を横目で見ながら、古本市をやって関わっていましたが、今年はコロニー前の古本市はやらず、油やのなかのスペース710で長野古書組合の本屋と高原古本市を開催しました。

中山道の道路が、まず路面が歩きやすくなり、電柱地中化により視覚的にも美しくなり、沿線の景観も徐々に美しくなるなかで行われて、地域の人の協力にさせられ長年続けてきてよかったということをしみじみ感じた道中でした。
昨日の朝の公民館。これだけのことが淡々と行われていて凄い!と思いましたよ。今まで、古本市として参加していたため、祭りのお手伝いはできず、今回当日の手伝いは初めてでした。
関係者に配るおにぎり班。ざっと30名ほど。業者に手配すればいとも簡単なことですが、沢庵のついた笹の葉でくるまれたゆかりとわかめ味のおにぎり。かつては炊き出しからやったようです。
地域の力がここにはまだあると確信しました。

油やの庭に、当たり前のようにたくさんの人や馬が憩い、また行列の後からは、道中を見物した人々が油やに寄ってくださるのは、やはりここが磁場なのだと思ったことでした。
それにしても、この前庭はまさしくそのためにあるような庭です。
もう少し公共性を見直してくれるといいなと、思ったことでした。
空間的にもそうですし、たとえばトイレの問題。昨日は装束を着た人にもトイレをかなり提供しました。
協賛金こそ出しませんでしたが、こういった形で貢献したわけですから、例えば下水道の負担金やつなぎ替えの工事など、もう少し補助がでてもいいのでは??
少なくてもここは個人宅ではないと思うのです。

お手洗いと駐車場は、地域のホスピタリーには欠かせないはずです。
入場料を取らない施設への援助をどうか検討してください。