otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

夏休み!

それにしても此処にしては暑い夏でした。
春から一日の休みもなく走り続けて120日、マラソン営業はあと二日ですが、11月5日に油やを閉めるまであと70日ばかりあるわけですから、まだ油断はできませんが、ここまでなんとか事故もなく無事に来られたことだし、ちょこっと悪友に誘われて、追分を日中抜けだしてみました。
行先はココより650m高い「小浅間山」頂上。久々のトレッキングです。
スタジオトリコのお二人と、油やの戦友:Yさんの4人で、朝7:00に追分を出発して、車で峰の茶屋まで。そこから車を降りて登山靴を履き登山道を上がっていきました。比較的幅の広い林道には、過日の雨がえぐった溝がありました。ところどころにアキノキリンソウが咲いています。台風が近づいてきている影響が出るかもとちょっと心配でしたが、薄曇り。雨合羽も持参しましたが、すぐに出番はなさそうでした。
途中から、少々砂礫の道のきつい登りとなりましたが、距離はさほどでもなく、案外あっという間に上まで。上には二つの峰があって初めに西峰に。浅間山に近い方です。頂上は馬の背のように狭いところでしたが、目の前にどーんと浅間山がありました。当初頂上は雲の中に隠れていましたが、一瞬雲が飛んで山稜が見え、北側の眼下には北軽井沢が広がっていました。

西には眼前に浅間に向かって、まっすぐに一筋登山道がついているのが見えるのですが、そこをキャタピラ車がずんずん上がっていくのが小〜さく見えました。登山道はあの車の通れる幅だったのでした。観測車?でしょうか。
頂上に達してみると、台風の影響か、そこには相当強い西風が吹いていました。吹き飛ばされそうで思わず座り込んでしまうくらいに。二羽のトンビのような大型の鳥が風の中で浮遊していました。先端の大岩の上で、カメラマン木村直人が暫しの間山に向かってシャッターを切っていました。ちょっと近寄りがたかった。どんな写真が撮れていたのかな。足場は薄い黄土色と灰色の軽石に覆われ、歩くとザクザクいいました。
ミヤマウスユキソウの白い可憐な花や、背の低いススキが強風の中でしがみついていました。みると浅間ベリー:クロマメノキ?もありました。昔浅間山の絵のついたこの実のジャムの缶詰がありましたっけ。
西峰から滑るように降りて、頂上の方へ再度上がってみましたが、遠方から見る小浅間山のシルエットのイメージとはちょいと違うなと思ったことでした。頂上はもっとな平坦な滑らかな印象だったのですが、結構凸凹でしたよ。
標高1000mの追分から655m高い小浅間山。一段と浅間山への距離も縮まり、迫力を感じました。
帰り道では、これから上る人たち数組とすれ違いましたが、ストックを持っている方が多く、なるほど次回はこれが便利そうだなと。頂上にいるときは最初から最後まで4人きり、つまり独占!!だったわけで、青い空と雲と山肌しか見えない贅沢な時間でした。これは富士山登山より数倍いいですぞ。
初めての小浅間山登山でした。
電波の届かないところにエスケープするのもたまにはいいですね。

はじめての やまのぼり (至光社国際版絵本)

はじめての やまのぼり (至光社国際版絵本)