otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

外売り

otobokecat2013-09-13

本屋稼業がないがしろになっている今年なのですが、「酒蔵で本を読む@諏訪・真澄(宮坂酒造)」に参加させていただけることになり、展示が14日よりあるため、前日である13日夕方納品に出かけました。テーマを決め、本を選び、札を入れたりと準備はあるのですが、一箱古本市的な展示会参加は、古本屋の初心に帰るためにはいい機会です。23日までです。
前回は酒蔵での開催ということで「食らう」がテーマでした。今回は「手仕事」をメインテーマにしました。直前に義母の納骨が関西であったため、前の週から編集の準備を進めてはいたものの、案の定準備はぎりぎりでした。
13日昼過ぎに車に本と什器を積んで、黄金色の田の間を抜けて、
黄金色の田の間を抜けて、和田峠を越えて諏訪まで。
思っていたよりも一般道の夕刻の車の流れは結構あり、遅刻気味でした(汗)。夕刻の蔵元は、すでに一日の仕事の大半を終えて、さっぱり整頓されて静かになっていましたが、モノづくりの現場というのはきりりとしていて気持ちのいい空間です。
展示場の「松の間」は相変わらず凛としてかっこよく、すでに数件の本屋さんが展示を終えていました。バリューブックスさんの様々な大きさの木箱をアレンジした陳列方法ははなかなか斬新で美しかったです。見せ方も工夫が必要です。
我々は前回と同じ入口を確保させていただき、早速用意していった什器を使って展示しました。本を並べるのは緊張するけれど楽しい時間です。
販売はすべてお任せですので、ずっとついていて、会期中自ら棚を管理できないのが残念ですが、それはそれで潔い販売方法です。もう少しボリュームがだせたらより良かったかな、と反省。
他の棚をじっくり見たいとか、蔵元で日本酒を試飲したいとか、後ろ髪をひかれながらも、時間切れで退出。宮坂酒造の店の前を上がって、霧ヶ峰に向かいましたが、みるみる霧が巻いてきて、まさしく霧の峰でした。山の頂上にポツンとある「霧ヶ峰ヒュッテ」に着いた途端大雨が降り始め間一髪でした。
前回は真冬でしたから、上諏訪温泉で、凍てついた湖畔の宿に投宿して温泉!。今回は急坂を上がって霧ヶ峰へ行ってみることに。エアコンの名前でしか知らなかった「霧ヶ峰」。道路の行先に見つけて、是非実地見学をしたかったのです。「ヒュッテ」という名前にも妙に郷愁を覚えました。昭和17年からやっておられるとのことに納得。山小屋風というわけです。しかもここには温泉もついています。
古目の建物をきちんと清掃して、大切にしているのがよくわかりました。ご家族で経営されているようでした。
翌日は午前中用があり、朝早く出てビーナスライン経由で、車山高原、白樺湖を回って帰ってきました。道中俗化していない高原のドライブは気持ちよかったです。バイクのツーリングなども見かけました。ところどころ、すでに廃屋となったドライブインや、ホテル・旅館があったりして、時代の移り変わりを感じました。軽井沢でも同じことです。
良かれと思ったスタイルを守るということが、大事だと思います。