otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

隠れた可能性(±)

ゴジュウカラ」をシンボルマークに、林住期を歩み始めてきましたが、気分は「少し俗世間的な生活ができるかな?」だったものの、確かに林の中に住んで、子供もこれを機に独立したものの、現実はそんな呑気なものではなく、日々様々なものと戦う点で、むしろ前の「家産期」(25−50)よりもハードな日々となっていることに、林住期まだ三分の一のところではたと気が付きました。

4人健在だった両親が半分となってしまい、携わってきた社会的?構築物が古本屋だけでなく、隣の文化磁場もということで面積的には4倍?となり、人に至っては∞となっています。
文化磁場のロゴを決めるときに、国際的になる日も夢見て[shinano oiwake bunnkajiba aburaya] と添えたところ、∞マークが存在することになるから[shinanooiwake]とくっつけて表現しようかと笑ったものですが、嬉しいことに 、入場料を取らないこの施設には、無限可能性のがあるということもあながち夢ではないという気がしてきました。
もちろんいいことばかりではなく、一番の負の問題は様々な「老い」との戦いです。特に油やを引き受けてからはその戦いが一段と厳しく、なんといっても築80年弱のこの建物の老朽化です。最初に相当大ナタを振るって手術をしたものの、もちろんそれがなかったら今はないけれど、どうしても解消できないのは「屋根の瓦問題」。開館して3年、ずっと雨漏りに悩まされてきましたが、当たり前ですが先送りにしてもいいことは何もなく、ついに「平成の大修理」と相成りました。足場が組まれ、一階の屋根の工事が始まります。この工事は幸か不幸か通りからは全く見えません。
時同じくして、古本屋の屋根と煙突の工事も行われますが、こちらはあの大雪による被害で、足場を上がってみたら、煙突がひしゃげていたので驚きました。そこからの雨漏り(正確には雪漏り)があったので何かあったなと思いましたが、写真を見て愕然!!1mの雪の威力は凄まじい。落下した瓦は一枚でしたが、上はあれこれ大変なことに。でも幸いまだ築8年ですから保険の恩恵がこちらはあり、せめても助かりました。またみんな知ってるあの大雪。保険の方も原因をすぐ納得してくださいました。
「老い」といえば、我らもやはり人生の曲がり角は過ぎているわけで、あれこれありますが、ここにきて思い知らされたのは「膝」の老いです。
3月に入ってから膝がいうことを効かなくなり、日常生活が不自由となってきました。たまりかねて病院へいったところ、水を抜いてヒアルロン酸を注射することとなり、これが凄く痛し。少しは楽になるので仕方なく通いました。MRIでは半月板にひびが入ってました。単なる打撲や、酷使によるものだけではないようです。
雪の中をずぶずぶ歩くのは砂浜のランニングのようできつかったし、車を押したり、道ですっ転んだりは何度となくやりました。深い雪のなかでそうとう奮闘しましたが、でも肩や背筋、腹筋、腰の方がはるかに使いました。
では原因は?と考えると、直接大雪中に思い当たることはなかったものの、でもさかのぼるとあれこれありすぎて、つまりは老化現象だと。

若き日のスケート、お茶のお稽古。ままちゃり時代の転倒を防ぐために何度となく踏んばりました。最近の極めつけは両親の葬儀の時の正座。男性は胡坐がかけますが、女性はそうはいきません。最近はやりのセレモニーホールだと椅子ですが、両親は父は自宅から、母は大きい部屋が使えず、椅子は後ろの方のみでした。そして体重オーバーというおまけつき。
後悔先に立たずですが、結局このひざ痛は老化だったのです。

昨日思い腰をあげて、佐久の専門病院へ行きました。こちらに行くべきだったけれど、元来病院に行くのは苦手で、体調の悪いときに知らない場所に車で行くのは、どうも…。というわけで自力で行ける町内の病院に行っていたのです。いざとなったら、タクシーでも行ける場所の方がと考えたのです。
水も抜いてもらって、MRIも取ってもらい、薬も出してもらって、診察に問題はなかったのですが、6月頭の母の一周忌をめどに何とか直したかったけれど、なかなかそうもいかなかったのです。この6時間ドライブは効きました。
予約の日を勘違いしてしまったのをきっかけに、思い切ってこの際、別の病院へ行ってみようかと思いました。左をかばっていたため、右もおかしくなり、歩行困難になりつつあったのです。夏の繁忙期を前にお先真っ暗でした。
何人かの「油や人」(アブラヤにかかわっている人々)にも、ここを勧められましたが、「混んでるよ〜」とも脅されましたので、覚悟が必要でした。
そこで、予定のない火曜日、番頭に頼み込んで車で佐久まで送ってもらいました。初診は予約が取れないのです。長期戦覚悟で本を二冊持ち込みました。2:25に炎天下の玄関前に並んで(珍しく番頭が気を効かせて並んでくれました)、2:30に院内に入り手続きをして、3時から一般診療がはじまり、私は待ち続け、ようやく4時頃に診ていただき、レントゲンの結果、骨が減ってました。MRIは撮らなかったのすが、半月板だけでもなく、大元の骨!にも老化がくっきり。しかも左右ともに。
それにしても先生の診察は超痛かったです。
水は抜かず、注射だけ。そのあとリハビリルームで、別のトレーナーの方に入念に揉んでいただきました。午後からは学校帰りの制服の学生も多くいました。トレーニングルームには、10台以上のベッドがあり、さすが専門。一週間に一度ここに通うことになりました。次回からは、予約があるので少し楽です。病院をでて、薬局に薬をもらったのが6時過ぎ。
夏までには直さなくては。お客様には階段がないのですと言ってきながら、自分がその階段が登れなくては仕方ありません。とりあえず手術は回避したようで、ほっとしました。

この10年、私はヒールのある靴をめったに履いたことがありませんが、今思うとヒール靴は相当膝に負担がかかるように思います。お若い方どうかご自愛ください。もっとも中高年から、こんなにアクティブに動くことになる人もいないでしょうが。知り合いに、引退後、園芸をしていて、膝を痛めた人もいます。それと正座はやっぱり駄目です。
膝の重要さを思い知った、否現在進行形の五十○歳の初夏です。自戒を込めてしたためました。
ヤマボウシが綺麗に咲いています。