otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

樹の花

自分が体力的に劣勢のせいか、このところ自然界の猛威に、圧倒され気味です。
少し前はハリエンジュ、最近はヤマボウシの花が真っ盛り。木全体が白く覆われるかのようです。
六月も残りわずかですが、予報ではずっと傘と雲のマークばかりで、7月に突入しそうです。
梅雨の晴れ間に、油やの一階の瓦の葺き替えは何とか終了。これで雨漏りと「おさらば」できるはず。この際瓦はやめて?と迷いましたが、再度瓦にしてよかったです。綺麗にお化粧直しとあいなりました。雨に濡れた新しい瓦屋根は艶っぽくみえます。二階の屋根は建築(昭和13年)後一度でもふきかえたことはあるのでしょうか?ないとすると、76年という時の開きが一階と二階にあります。が、それもまたこの建物の生き様です。

先日いつものごとく町内の温泉にいき、露天風呂に浸かったら、何とも言えぬ香りに包まれました。そうです、これは栗の花の香り。ちょっと鼻腔をくすぐる妖艶な薫りです。梅雨の時期に開花する栗の花は、時期といいその形から言っても噴水のよう。ほかの花に比べると地味ですが、香りは強いのです。その栗の花が終わり、茶色い花殻があたり一面にまき散らされると、夏がぐんと近づきます。

私はというと、最盛期をまえにあちこち故障中ですが、まずは膝はここ1週間で劇的に回復して、ついに足を引きずることは無くなりました。まだ薬も服用しているし、ときおりピーンと痛みが走りますが、階段の下降もできるようになりました。膝が曲がらず、地面から足を数センチしか上げることができなかったことがあったことが嘘のようで、嬉しいの一言です。一番悪い時期は信じられないことに、小石にすらつまづいていた有様でしたが。杖を買おうと真剣に思っていました。なにしろ傘を杖代わりにしたら、曲がってしまったのです…。
背中の湿疹は、お蔭様で広がることもなく収束に向かっています。痛みの方は皮膚表面ではなく、深く骨のほうが時折痛みます。マキシマム一週間しか投薬されないので、明日が服用のラストとなります。いろいろな人に話を聞いたところによると、これでも軽症のようです。発疹後72時間以内に薬を飲み始めることができたのは幸いでした。あとは後遺症が残らないことを祈るばかり。
栗の花が地面に落ちる頃、もう少し元気になっているといいな。

沢山のお見舞いをいただき恐縮です。書き表すことで、せめてもストレス発散しているというわけで、他意はございません。

堀多恵子 山ぼうしの咲く庭で

堀多恵子 山ぼうしの咲く庭で

中村仁の装丁です。