時空を超えた小さな旅
栞なるものをコツコツと制作しています。まあ、紐のついているショップカードのようなものです。
雑誌のスクラップ片、使用済み切手、スタンプ、シール、マスキングテープなどのコラージュです。
開店したころから「栞」は制作していましたが、当時は関西に住む義父が、70の手習いでパソコンを初めていろいろやりたがっていたので、私のデジカメの写真(追分の植物)を使ってプリントした細長い栞でした。
4年前に義父が亡くなったあと、今度は今のコラージュ系の栞になり、栞配布は続行しています。
私が名刺サイズの紙にコラージュし、東京に住む父がリボンの色を選んで、裏に店の印を押し、最後にセロファンに入れるという仕上げをしてくれています。今回も老人力の賜物というわけです。(ちなみに二人の父は、ともに兎年の昭和二年生まれです。)
つかっている使用済み切手は、もともとは古本屋の買い取りの中にも存在していて、当初はそれを使ったり、あるいはお客様で大量の切手を寄付してくださったりしてそれを使用していましたが、ついに底をつき、今は古物としての切手を扱う店から購入しています。
そのお店とのやり取りの中で、切手の使い道をご披露したのがきっかけで、最近お店の店長日記に掲載してくださいました。
→店長日記 http://zakka-zakka.ocnk.net/diary-detail/110
切手の蒐集というと新しい切手のそれが一般ですが、記念切手は最近すごく発行されるので、すべて買い求めていたら、結構な額になります。
一方、切手に興味を持ち始めると、国境を越えて外国の切手がなかなか興味深く、こればかりは使用済みでないと到底手に入りません。外国の使用済みの切手が欲しくて探していたら、このお店に行きついて、最近は時々買い求めていますが、実に面白い。
つい制作の手を止めて、切手に見入ってしまいます。(まずいことに栞用以外に、私の切手帖もぶくぶく太り始めています。)
外貨獲得のための消印があるにはああっても新しい切手もありますが、本当に使用された消印のスタンプが押してある切手は、まさしく古本と同じで、一度人手に渡ったものであり、巡り巡って私の手元にきて、また栞として、本を買ってくださった人のもとに旅立っていくわけです。
こんなちいさな紙片が…。ちょっと感動的?でしょ。
高齢の父は、最近家にいることが増え、もっぱら彼の手を忙しくさせるために、せっせと栞制作をしています。
台紙は単語カードを使っているので、それを買った数を思い起こしてみたら、もうかなり作ったことになります。
準備中を含めて1万枚くらいでしょうか?全部配ったわけではありません。これでも季節を考えてお配りしているので、スタンバイのストックが沢山あります。
雪柄、ウインタースポーツ柄などは引っ込めて、春に向いた柄のに、そろそろ変えていく頃となりました。
昨日今日とだいぶ気温が緩み、残雪の嵩が減り、駐車場が田んぼのように泥んこです。
浅間も寝ぼけた姿です。
でもまだ2月。このまま春になるわけはありませんね。
◆すてきな郵便屋さんcielのK店長、掲載してくださって有難うございました。
参考:すてきな郵便屋さんciel
http://zakka-zakka.ocnk.net/
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