otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

雛のまちへ

昨日は、友人と小諸で開催している「第11回北国街道信州小諸宿のお人形さんめぐり」へ行ってきました。私は初めてです。
新幹線開通とともに信越線が廃止されてしまい、かつて特急が停まっていた小諸は、しなの鉄道の一駅に格下げになり、次第に街に元気がなくなっていたように思いますが、街並み整備事業を積極的にやる一方で、おそらくこういうイベントも地域の人の中から始まっているのでしょう。行ってみると、街をあげて、このイベントに協力しているように見受けられました。佳いことです。
空模様の冴えない平日の午前中とあって、かえってあまり混雑しないで(しかも雨はまだ降り始めていなくて傘なしで)歩いて回ることができました。
呉服屋さんの二階や、骨董屋さん、時計やさん、紙屋さん、塗料やサンに至るまで、店頭にお雛様や人形が、それもかなり年代物のものが飾られており、それを自由に見せていただけます。
つるし雛というのがこのあたりの伝統的な飾り雛(写真)で、天井から様々なつるし雛が下がっている様は、とても華やかです。春が降ってくる感じです。
作り方のお教室が行われていたり、中高年のおばさまがた(自分もまあそんなもの)のグループが、ひな人形見物やお買い物で街のあちこちを徘徊していました。人影の多い町の風情はいいですね。
古い商家が多く残る町に雛飾りはとても似合います。まだ緑のない少々殺風景な時期だけに、毛氈の緋色や色とりどりの生地やお飾りの桃の花が映えて、春の訪れの予感を感じさせてくれました。
人形さんめぐりの地図には、数えきれないほどの参加店が掲載されていました。会場で案内をしている羽織を着たボランティアもたくさんいらっしゃいました。お手伝いの方が皆さんとっても楽しそうなのが印象的。しいて言えば、駐車場の案内が少し不十分でしたケド。
町はずれのお蕎麦屋さん【井泉庵】に行き、ひすいそばというなめらかなお蕎麦を昼食に食べました。古民家の中でやっていて、言われなければわからないような店構えでした。野菜てんぷらには、これでお終いのりんごと初物のフキノトウのてんぷらが同居していましたよ。店のご主人と奥さんがとっても和やかなよい方で、すっかりくつろぎました。靴を脱いで上がったせいもあります。
危ぶんでいた雨は、帰り道にとうとう降り始めました。
サンラインで追分に近づくにつれ、それが霙まじりになり、追分に入ったらあらら…地面は白く、車窓にはボタン雪が張り付きました。やっぱりね。白の境目は御代田との町境あたりでした。つまりは標高1000mというわけでしょうか。
今季今まで降った雪の中で一番柔らかい雪で、一夜明けたらどんどん融けていきました。淡雪でした。


そういえば先週末、北屋根から落下した氷塊が浄化槽のマンホールのふた直径60cm位を直撃して、なんと撃破してしまうという事件が起こりました。
ぱっくり穴が開いてしまったので大慌て。浄化槽管理の人に来ていただき、誰も落ちる前に代わりの蓋を設置してもらいました。
私はふたはてっきり金属だと思ったのですが、道路上ではないので、家庭用のは合成樹脂とのこと。金属が破れるというのはいったいどんな力がかかったか、あるいは築20年を経過しているので、金属疲労かと思ってびっくりしたのですが、こういうことは珍しいとのことです。当たり所が悪かった?のでしょうか。 いやはや…。
その事件を起こした氷の塊は、日々やせ細り、もうすでになく、まさしく消えた犯人!デス

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