otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

コンクリートロードはやめた方がいい

久々に宮崎アニメを観ました。私が好きな三つのうちの二つがテレビで放映されたので。
ナウシカ』と昨日の『耳をすませば』です。(ちなみにもう一つは子育て中に観た「となりのトトロ」です。これはすでにもう一生分観てしました。)

宮崎作品はもう何回観たかわからないくらいどれも観ているけれど、毎回「このシーンはみたかしら」と思うくらい、新たな発見があります。

昨日の『耳をすませば』もちょっと観るつもりが結局ずっと見てしまいました。
それどころか珍しくエンドロールも見ていましたら、天沢君の声が「高橋一生」と書いてありました。
あの若手俳優高橋一生?とちょっと驚いて、調べてみたら、まさしく中学3年のときの本人の声だったのでした。声変わり前だったということで、言われてもわからないわけですが、逆にそんな若い人のふき替えをつかったとは。
その高橋一生さんは『耳をすませば』の出演が、俳優になろうと思ったキッカケだったことをインタビュー番組で明かしたそうです。

図書館、本、骨董店やバイオリン制作のアトリエが舞台になっているこの作品は、大人が観ても懐かしさと、とっても奥深さを感じる映画です。
学校生活、団地の家族、そして私の実家のある京王線沿線も出てきます。
街中を自由にあるきまわっている猫や、ワンワンと吠える塀の向こうの庭につながれた犬たちなど、案外いまやもう見られない光景も楽しめます。郊外に向かって走っていく京王線ですが、私が子供時代(大昔)でも、さすがに猫が乗っていたのに遭遇したことはありませんが。。。

このアニメではコンクリートロードはやめた方がいい♪という歌詞もまた、耳に残りました。

残念ながらこの映画が生まれた時からこの方、地面をコンクリートで覆うことは進む一方ではないでしょうか?

日に日に日照時間が延びています。
地中の住人どもはその気配を感じて、すでにもぞもぞしているのではないかと思うのです。
もっと啓蟄のこえにも耳を澄ませることのできる環境で日々の生活をしてほしいなと。
特に若き日に。